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"Wir sind das Volk"(「我々はドイツ国民である」)という演奏会が1989年10月9日に行われた。ベルリンの壁崩壊を1ヶ月後に控えた演奏会。緊張感にあふれた力演となっている。ブラームス:交響曲第2番ではマゼール/バイエルン放送響のきらびやかなまでの美しさがあるが、当演奏はそのマゼールのものとは対称的にいぶし銀のような美しさがあり、音楽に対する真摯な姿勢に心打たれる名演と言いきっても良いと思う。
ドイツ再統一からちょうど20周年を迎えたいま、マズアとゲヴァントハウス管が奏でる響きに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

 

【曲目】
R. シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたづら」
マトゥス:トランペット、ティンパニ、オーケストラのための協奏曲
ブラームス:交響曲第2番ニ長調op.73

 

 

指揮:クルト・マズア
トラペット: アルミン・メンネル
ティンパニ:カール・メーリグ
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
(1989年10月9日、ライヴ)