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【21世紀の音楽界を牽引する指揮者たち-1】
トゥガン・ソヒエフ/ユライ・ヴァルクーア/イタリア国立放送(RAI)交響楽団
チャイコフスキー:交響曲第4番、ロメオとジュリエット

 

このディスクでは2人の若手指揮者が登場した演奏会が紹介されている。

 

 

一人目は「トゥガン・ソヒエフ」。
昨年、NHK交響楽団にも客演し日本デビューを果たした。
また、ずいぶん前になるが、彼がフィンランド放送響を指揮した演奏会も
NHK FMで放送されたことがあったので、その名をご存知の方も多いかもしれない
(このときの曲目もチャイコフスキー:交響曲第4番であった)。

 

 

また、2008年からトゥールーズ市立管弦楽団の音楽監督に就任し、
来年にはこのコンビで来日する。
CDでもすでにこのコンビでnaiveからチャイコフスキー:交響曲第4番が発売されているが、
もちろんこの演奏は別録音である。

 

 

当演奏ではこのオーケストラを縦横無尽に操り、ソヒエフ一色に染め上げてしまう。
会場の熱狂ぶりも凄まじい。恐るべき才能を体感できる演奏となっている。

 

 

 

二人目は「ユライ・ヴァルクーア」。
日本での知名度は低いが、ヨーロッパ、アメリカでは評価が高いようだ。

 

 

 

彼はこれまでに指揮者としてピッツバーグ響、フィルハーモニア管、フランス国立管、
フランス国立放送フィル、ベルリン・ドイツ響などに客演をしている。

 

 

CDではフランス国立管弦楽団を指揮したアラレオーナ:歌劇「ミラ」という作品が
naiveレーベルから発売されているのみであり、録音にはあまり恵まれていないようだ。

 

 

このイタリア国立放送響に客演した際の演目「ロメオとジュリエット」では、
見事なまでにオーケストラを統率し、輝かしいイタリアン・サウンドを引き出した猛演になっている。
今後、活躍が大いに期待できる指揮者と言える。

 

 

【曲目】
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」(*)
チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調op.36 (**)

 

 

指揮:ユライ・ヴァルクーア(*)
トゥガン・ソヒエフ(**)
イタリア国立放送(RAI)交響楽団
(2007年10月25日(*)、2008年3月28日(**)、トリノ・RAIオーデトリウム「アルトゥーロ・トスカニーニ」、ライヴ)

 

 

 

 

 

【21世紀の音楽界を牽引する指揮者たち 2】
ペーター・ルンデル/ヨーン・ストルゴード/ユライ・ヴァルクーア/イタリア国立放送(RAI)交響楽団
リゲティ:コンチェルト・ロマネスク、ブリテン:イルミナシオン、R.シュトラウス:「バラの騎士」組曲

 

 

 

スタンリー・キューブリック監督作「2001年宇宙の旅」や「シャイニング」などに音楽が使用されたことでも知られる
ハンガリーの現代音楽の作曲家・リゲティの「コンチェルト・ロマネスク」は現代音楽としては、大変に聴きやすい曲でバルトークを彷彿させる。

 

 

ヨーン・ストルゴードはフィンランド人の指揮者で日本では紀尾井シンフォニエッタを2007年に出演している。

 

 

ユライ・ヴァルクーアは、日本での知名度は低いが、ヨーロッパ、アメリカでは評価が高いようだ。
彼はこれまでに指揮者としてピッツバーグ響、フィルハーモニア管、フランス国立管、フランス国立放送フィル、ベルリン・ドイツ響などに客演をしている。
CDではフランス国立管弦楽団を指揮したアラレオーナ:歌劇「ミラ」という作品が
naiveレーベルから発売されているのみであり、録音にはあまり恵まれていないようだ。
この演奏ではイタリアのオーケストラを忘れさせてくれるほどの端正なサウンドを聴かせる。

 

 

【曲目】

 

 

リゲティ・ジェルジュ:ロマネスク協奏曲

 

 

指揮:ペーター・ルンデル
イタリア国立放送(RAI)交響楽団
(2008年4月10日、トリノ・RAIオーデトリウム「アルトゥーロ・トスカニーニ」、ライヴ)

 

 

ベンジャミン・ブリテン:ソプラノまたはテナーと弦楽のための「イリュミナシオン」op.18

 

 

指揮:ヨーン・ストルゴード
ソプラノ:バーバラ・ハーニガン
イタリア国立放送(RAI)交響楽団
(2007年11月25日、トリノ・RAIオーデトリウム「アルトゥーロ・トスカニーニ」、ライヴ)

 

 

R.シュトラウス:「バラの騎士」組曲

 

 

指揮:ユライ・ヴァルクーア
イタリア国立放送(RAI)交響楽団
(2007年10月25日、トリノ・RAIオーデトリウム「アルトゥーロ・トスカニーニ」、ライヴ)