お店にまたひとつ素敵なオブジェが増えました!
[タイトル]
欲望の根源 “愛と平和のフキデモノ”
愛と平和を願ったらその気持ちがまるで細胞分裂するようにポコポコとどんどん増殖し続け、それが溢れてフキデモノとして出てくる様子を視覚化した作品です。
作者のいとうまりさんは作品を作る時、欲望の根源を視覚化するという事をコンセプトとしていらっしゃいます。
今店内に飾られている2枚の絵もいとうまりさんの作品なんですが、この3D作品らを半分に輪切りしたらどうなっているんだろう…とイメージして描いたものがあの絵となったそうです。
そうイメージしながらもう一度2枚の絵を見て頂けると、より一層楽しめると思います。
この3D作品は、発泡スチロールの上に和紙を貼り、その上に何層も胡粉(貝殻から作られる顔料)を塗ってヤスリをかけ、またその上からさらにまた胡粉を塗ってヤスリをかけるという工程を何度も繰り返し表面をツルツルに仕上げてから最後に日本画材の絵の具を塗って仕上げるそうです。
そしてこの「絵の具」は日本画材の特徴でもある水晶やサンゴなど天然の石を砕いて作るそうで近くでよく見るとキラキラ輝く部分があり、とても美しいんです。
遠くから見る印象と近くで見る印象が異なり、とても面白い作品なので、ぜひ近くでじっくり見てみて下さい!!
作者のいとうまりさんです。
[profile]
1980年東京来生まれ。女子美術大学にて日本画を専攻し、2006年よりバルセロナへ移住し、制作を続けている。平面作品のみならず立体作品に関しても一貫して日本画の素材を用いた独特な表現方法は海外から高い評価を受けている。