まさかこの景色を、あれほど辛く苦しく
でも過去のどの大会よりも安堵の気持ちで
眺めることになろうとは。
「平坦で走りやすい大会
どこかご存じありませんか?」
そんなきっかけで教えていただいた
福知山マラソン。
エントリー前に押さえた
つくばのホテルをキャンセルして
申し込んだ福知山マラソン。
で、福知山ってどうやっていくの??
そんなことを練習中に大きな声で話していたら
やさしいおにいさんが車に乗っけてくれました。
お昼は土山SAで土山カツカレー
なんとなく縁起がよさそうでしょ?
話も弾み、渋滞もなく、14時すぎに現地着。
受付をして
参加賞の耳当て(ハイカラな呼び名を思い出せない)をもらって
STEPの物販コーナーをうろうろと。
戦利品は
・ジャパンブースト
・裾ファスナーのついたパンツ
・靴下
ジョグ用の靴がほしいなーと思ってたのですが
どうやらジャパブーはジョグ用ではないようですね。
でも、税込み8000円だったんだもん。
おソロにしたかったんだもーん。
裾ファスナーは冬の練習の
アップ→本番で毎回シューズを脱いでおり
不便きわまりなかったので、お買い上げ。
レディースがなく、メンズのS。
ダサさと暖かさのトレードオフ。
それから、ほっこりしたのが
ちびっこからの激励手紙。
こういうのは、うれしいですね!
その後は昭和レトロなホテルへチェックイン。
そして、転勤でランニングクラブを卒業した
おにいさんの到着を待ってラーメンを。
京都といえば、第一旭なんですって。
そんなこんなで緊張感のない
たのしい前日を過ごしていましたが
どうにも体がおかしい。
寝て起きたら治ってるといいな、と
淡い期待を胸に就寝。
翌朝は8:30に福知山駅へ行き
バスが出発したのは8:50くらい。
30分ほどで会場へ着き
荷物を置いてアップに。
走る前に肩甲骨をはがしてもらうと
きれいに腕振りができるんじゃないかしら?と
肩甲骨はがしもやってもらいました。
うん、はがす前より後ろに腕が振れる気がする。
今日はいけちゃうんじゃないかしら?
いい気分でスタート地点へ。よーいどん。
相変わらず1km地点でやめたくなる(笑)
わたしね、わかんないんですよ。
序盤に飛ばしちゃう気持ち。
最初からずっとキツくてやめたいの。
なにがよくて走ってるのか
本当にわかんない(笑)
でも、これはいつものことなので
まぁまぁボチボチ行きましょうかと
5kmを23:11で通過。
オーバーペースの調整と
向かい風の影響で10km 47:25。
いいかんじで目標ペース(4:45/km)に
乗ってきた。
このまま行きたい。
でも、風がきつい。
霧雨が体温を奪ってゆく。
13kmくらいで頭痛に気づく。
帽子のせいかな?とマジックテープをゆるめても変わらないし
風で飛ばされそうになって神経をすり減らすだけ。
今一度しっかりと帽子をかぶり直して
頭痛と向き合う。
まだ1/3も来ていないよ?
どうするの??
さて、福知山マラソンのコースは
こんな感じです。
川沿いを走りはじめたら
ゴールから遠ざかる一方なんですね。
そして体調不良でリタイアしても
ランナーがいなくなるまで収容バスは
動かないのではないか、と。
ひとりで参加していたのであれば
リタイアもアリですが
わたしがゴールしないとおにいさんは帰れません。
先に帰ってくださいと連絡をしようにも
携帯電話はスタート地点。
どうする?どうする??
結論は
’完走できるペースまで落として、走りきる’
(あとで言われて気づいたのですが
復路を走ってスタートに戻るのが一番早いね。
そこまで頭まわらなかったよ)
そうと決めたら、走るだけです。
14kmくらいでしょうか
どなたかに名前を呼んで応援していただき
とてもうれしくなりました。
誰だったのでしょう。
とりあえず、ありがとうございます。
しばらく走っても
やっぱり頭が痛い。
このまま走ればこの先のスライドで
おにいさんとすれ違う。
そのタイミングで先に帰ってと伝える?
いや、そんな時間はないし
もし気を揉ませてしまったら申し訳ない。
そうこうしているうちに
先頭選手(川内家三男)が来て
しばらくしていいペースで走ってる
おにいさんがくる。
うれしくなって、応援の言葉をかける。
元気をわけてもらえた気がして
折り返し地点をめざす。
折り返せば、風は追い風。
あと少し。
もう少し走れば、きっと楽になる。
・・・と思って折り返したのに
全然追い風って感じないのねー
まぁ人生もそんなものかもしれません。
折り返して27km地点。
残り15km。
15kmなら、走りきれる。
疲れたでも、キツイでもなく
完走できるなと心底ほっとしました。
ただ、頭が痛くて痛くて
’膝痛や腰痛持ちだったら
ロキソニンを携帯してたのかな’
とロキソニンを所望しながら進みます。
聞いてみればよかったですね
「頭痛いんで誰かロキソニン持ってませんかー」
そうそう。
いただいたジョミは27.5kmで摂取。
みんなが不味いっていうから期待していたのに
全然いけるじゃんと思いながら飲みました。
(そういえばわたし漢方薬も美味しいと思います・・・)
ジョミは喉にまとわりつかないので
飲みやすかったです。
そして、30km。
10kmまでは時計を気にしていましたが
その後は時計を確認する余裕もなくなりました。
だけどこれが最後の10kmだ、と
手に書いておいた目標通過タイムと比較。
目標は2:22:30
わたしの通過が2:26:18
4分落ちなら、サブ3.5はいける。
サブ3.5しておけば
来年の全日本マラソンランキングには載る。多分(´・_・`)
その程度に頭がまわるようになり
ラスト12.195kmを振り絞ることに。
沿道からの「あごを引いて」の応援(?)に
コーチを思い出して、笑える余裕もある。
わたし、まだ、いける。
あごを引いたり
腕振りを気にする余裕はないけど
まだ走れる。
きっと腰が落ちて
肩に余計な力が入ったダメなフォーム。
でも、まだ走れる。
40kmを越えると残りは上り坂。
きついけど、この前のハーフと比べたら
かわいいもんだよ。
長い長い42.195km
歩かず、完走できました。
(20kmの通過が「み」のつくひとの
つくばマラソンと寸分違わずw)
目標の20分切りを思うと大撃沈。
けど、完走できたことが本当にうれしかったです。
そして、ほっとした。
福知山マラソン
風雨の影響もありますが
細かなアップダウンが多く
消耗するコースだな、という印象です。
(わたしは走るひとにしては
体重がしっかりあるので坂が苦手)
ただ、スタートの整列や
ゴール後の流れはとてもスムーズで
気持ちのよい大会ではありました。
ゴール後にカーネーションを
貰えたのもうれしかったです。
参加賞の耳当てと
完走賞のTシャツはこちら。
バスの名は。