注意●ネタバレあり
◎大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
第35回『苦い盃』あらすじ&感想その4
北条政範〈中川翼〉
北条政範は
北条時政と牧の方(りく)の愛息です
異母兄の義時をさしおいて
北条の嫡男として位置づけられた
と考えられています
元久元年(1204)11月
3代目鎌倉殿・源実朝の正室として
坊門信清の娘(ドラマでは千世)を迎える
その使節の団長格として上洛しました
ところが、
2日目の宴席で急死したのです
今回の三谷ワールドでは
政範の不審死を
源仲章からそそのかされた
平賀朝政による毒殺事件とし
その罪を
畠山重保になすりつける
という展開にしました
何か根拠となる
史料があるのか
それとも
まるっきり三谷さんの創作か
そんなことはわかりませんが、
実にわかりやすい流れになっています
平賀朝雅〈山中崇〉源仲章〈生田斗真〉
畠山重保〈杉田雷麟〉
以前(2015)勉強した時のブログ
実は
このブログを書いた時
大いに疑問だったんです
『吾妻鏡』等では
平賀朝雅と畠山重保の
宴席での口論から
根に持った平賀朝雅が
牧の方に讒訴し
畠山に謀反の疑いあり!!
とのことでした
変でしょ?w
牧の方にとって
平賀の口論なんかより
愛息の突然死のほうが
何百倍も大事件!!だと思うんです
りく(牧の方)〈宮沢りえ〉
今回
三谷ワールドでは
愛息・北条政範が
畠山重保によって毒殺された
という話になりました
もちろん、平賀朝雅の讒言です
この話なら
牧の方が怒り狂うのに
必要十分条件が
満たされると思うわけです
さすが!!天才三谷!!ブラボー!!です