北条政子〈小池栄子〉
♣︎登場人物エピソード
これはけっこう有名
『曽我物語』にある
北条政子の「夢買い」の話です
実衣〈宮澤エマ〉政子の妹
北条政子が21歳の時
19歳になる妹から
おかしな夢を見た!!と相談されました
高い山に登って
着物の袂に月と太陽を入れ
3つの橘の実のついた枝を
頭上に置いた夢だと言うのです
政子は
災難を知らせる恐ろしい夢だから
私が身代わりになってあげますね
と答えました
な〜んて妹思いの優しいお姉さま
いえいえそうではありましぇ〜ん
橘の実は
天皇が妃に食べさせて
後継ぎを産ませる果物と伝わります
政子は
ドヒャー‼️
めっちゃ おめでたい夢‼️
妹なんかより 私にふさわしい夢だ罠‼️
と思ったはずです
「斯様に悪しき夢を転じ替へて、難を逃るるとこそ聞きて候へ」「転ずるとは何とする事ぞや。自ら心得難し。計らひ給へ」とありければ「さらば、売り買ふと言へば、逃るるなり。売り給へ」と言ふ。
買う者のありてこそ、売られ候へ、目にも見えず手にも取られぬ夢の跡、現に誰か買うべしと、思ひ煩ふ色見えぬ。「さらば、この夢をば、わらは買ひ取りて、御身の難を除き奉らん」と言ふ。
「自らがもとより主、悪しくとても恨みなし。御為悪しくはいかが」と言ひければ「さればこそ、売り買ふと言へば、転ずるにて、主も自らも苦しかるまじ」と、まことしやかにこしらへければ「さらば」と喜びて売り渡しけるぞ、後に悔しくは思へける。
悪い夢も売り買いすれば難を逃れます
私が買い取ってあげましょう
妹の欲しがっていた唐の鏡に小袖一襲を添え
夢のお代として渡したそうです
おめでたい夢を
買い取ったおかげで
北条政子は
源頼朝と結ばれ
後には 尼将軍として
権力をふるうまでになったのです
はてさて
どうなのかなあ???
政子というのは
妹をだましてまで
自分が幸せになりたい
腹黒い女性なのかなあ???
この先
小池栄子さんには
どんな北条政子
演じていただけるか
楽しみですねー
(@⌒ー⌒@)/