平成23年(2011)10月28日
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(少々加筆)



『明治一代女』に関して
調べたことを無造作に列挙
主人公・花井お梅
元治元年(1863)~大正5年(1916)
佐倉藩の下級武士の娘
父親・専之助が結局一番ワルかもね
9歳で身売り同然 養女にだされるが
金銭的においぷんぷん
養父・岡田常三郎も
わが子として可愛がるのでなく
年頃になったら稼がせる目論み
15歳 柳橋の芸妓 小秀となる
18歳 新橋に移り 秀吉を名乗る
この時にはすでに一本
すなわち置屋から独立した自前の芸者
つまりはバンスを返した
それだけ売れっ子だったということ
美人できっぷはよかったが
酒癖が悪くキレやすかった
歌舞伎女形・4代目澤村源之助に貢ぐ
何度も裏切られ悶着を起こす
この時も刃物を持ち暴れたが
警察沙汰にはならずにすんだ
その件で
源之助の付き人を解雇された
八杉峯吉を
八杉峯吉を
箱屋として雇う
箱屋とは
箱屋とは
客席に出る芸者のお供をして
箱に入れた三味線などを持つ男
峯吉は、峰吉、峰三郎とも
川口松太郎の小説では巳之吉
20歳
峯吉は、峰吉、峰三郎とも
川口松太郎の小説では巳之吉
20歳
養父と離縁、花井姓に戻る
実父・専之助を引き取る
明治20年(1887) 24歳の時
実父・専之助を引き取る
明治20年(1887) 24歳の時
パトロン
第百三十三国立銀行頭取・河村伝衛の
資金援助を得て
浜町に 待合『酔月楼』を開業
なぜか
営業鑑札の名義人を父親・専之助にする
これが不幸のはじまり
商売上のことで父親と娘の意見対立
父親とのいざこざを
峯吉に相談したところ
峯吉は父親に味方してしまう
同年6月9日夜
浜町河岸で
お梅は峯吉を刺殺
月岡芳年『花井お梅』
第百三十三国立銀行頭取・河村伝衛の
資金援助を得て
浜町に 待合『酔月楼』を開業
なぜか
営業鑑札の名義人を父親・専之助にする
これが不幸のはじまり
商売上のことで父親と娘の意見対立
父親とのいざこざを
峯吉に相談したところ
峯吉は父親に味方してしまう
同年6月9日夜
浜町河岸で
お梅は峯吉を刺殺
月岡芳年『花井お梅』
裁判における被告お梅側の言い分
峯吉から
「オレの女になれば父親にとりなす」
と言われた
◎死人に口なし
裁判で無期徒刑となるが
明治36年(1903)40歳の時
峯吉から
「オレの女になれば父親にとりなす」
と言われた
◎死人に口なし
裁判で無期徒刑となるが
明治36年(1903)40歳の時
特赦によって釈放される
その後も波瀾万丈だが、略
事件の翌年(1888)歌舞伎になる
河竹黙阿弥『月梅薫朧夜』
(つきとうめかおるおぼろよ)
5代目尾上菊五郎一座
昭和10年(1935)
小説『明治一代女』川口松太郎
舞台化
新派(主演・花柳章太郎)
映画化
日活(主演・入江たか子)
新東宝『明治一代女』(木暮実千代)
大映『情炎』(山本富士子)
日活映画の主題歌として作られたのが
その後も波瀾万丈だが、略
事件の翌年(1888)歌舞伎になる
河竹黙阿弥『月梅薫朧夜』
(つきとうめかおるおぼろよ)
5代目尾上菊五郎一座
昭和10年(1935)
小説『明治一代女』川口松太郎
舞台化
新派(主演・花柳章太郎)
映画化
日活(主演・入江たか子)
新東宝『明治一代女』(木暮実千代)
大映『情炎』(山本富士子)
日活映画の主題歌として作られたのが
あの流行歌
作詞・藤田まさと
作曲・大村 能章
↓唄・新橋喜代三
浮いた浮いたと浜町河岸に
浮かれ柳のはずかしや
人目しのんで小舟を出せば
すねた夜風が邪魔をする
(台詞)
巳之さん堪忍して下さい
騙すつもりじゃなかったけど
どうしてもあの人と別れられない
このお梅の気持ち
騙したんじゃない騙したんじゃない
巳之さん お前さん何をするの
危ない 危ない堪忍して
巳之さん 巳之さん
あたしは大変なことをしてしまった
怨みますまいこの世の事は
仕掛け花火に似た命
燃えて散る間に舞台が変わる
まして女はなおさらに
意地も人情も浮世にゃ勝てぬ
みんな儚い水の泡沫
泣いちゃならぬと言いつつ泣いて
月にくずれる影法師