2024年6月1日(土)
横浜みなとみらいホール
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
山田和樹指揮
午後2時から始まったコンサート
ラヴェル ピアノ協奏曲ト長調 ピアノ:藤田真央
休憩後
サン=サーンス 交響曲第3番 ハ短調「オルガン付き」
1856年創立のモンテカルロ・フィルハーモニーが来日した
芸術監督兼音楽監督を務めているのが日本人指揮者山田和樹
共演は今や若手ピアニストとして人気沸騰中の藤田真央
前半のラヴェルのピアノ協奏曲が終了した時点で
聴衆の拍手とブラボーはすでに沸騰していた
幾度もステージに呼び出される藤田
アンコール曲を弾き終えたあともしばし拍手は続く
後半はこのホールのシンボルともいえるオルガンが登場
交響曲の中にパイプオルガンの厳粛な響きが参入する
壮大なクライマックスの中
サン=サーンスの第三交響曲は
ホール全体を包み込むパイプオルガンの振動
とともに終わる
一瞬の静寂の中
はじかれたように始まる拍手とブラボー
スタンディングオベーション
とは立ち上がって拍手すること
演奏にたいする最大限の賞賛を表している
幾度も幾度も指揮者が呼び出される
やっと嵐が少し静まったところで
楽団員がステージを退出
コンサートはこれで終わり
と会場を後にした人も多い
しか~し
拍手はどうしてもやまない
しばらくすると
前代未聞の出来事が起こった
一旦退出した楽団員が
鳴りやまぬ拍手に応えて
再びステージに現れたのだ
指揮者山田和樹も燕尾服の上着なしのサスペンダー姿で
再びステージに登場
一旦皆が退出した空のステージに
指揮者が再び呼び出されることを
カーテンコールという
先日は日本フィルハーモニーの指揮者カ―チェン・ウォン
がカーテンコールに応えた話しを投稿した
今回はオーケストラ全体が
一度はけて(退出して)から
再びステージにもどってくる
という
見たことのない
カーテンコールであった
この日のコンサート
モンテカルロ・フィルハーモニーの
日本公演の最終日だったのだ
日本人音楽監督と日本人ピアニスト
と共演したオーケストラにたいする
日本の聴衆の熱い思いが
前代未聞のカーテンコールを
出現させたのだろう
みなとみらいホールの廊下には
満員御礼の垂れ幕があった