”住む”という概念にはグラデーションがある

 

まず”滞在する”との違い

一週間とか二か月とかその地に留まること

食料品などの買い出しもその地で行う

スーパーマーケットやコンビニの場所も自然にわかってくる

なんとなく住んでいる気になるが

これは”滞在”であって”住む”ことではない

 

最低限で一年間

つまり四つの季節の移り変わりをその地で体験すること

”住む”とはそうしたことだと思う

 

そんな意味では私は

軽井沢千ヶ滝という地で

四つの季節を二回過ごしてきた

 

春の芽吹き、梅雨の空、真夏の涼しさ、

秋風が吹き、紅葉であたりが赤や黄色に染まる

激しく落ちていく落葉を追いつつ

冬の支度をする

そして長い冬

今、春の芽吹きが戻ってきている

 

食べるものも着るものも四つの季節に対応させ

なにより住む空間を暖めたり涼しくしたりする

 

”住む”とはそういうことだ

 

***

 

 

しかし、昨日、ある会に出た

本当にこの地に”住む”ということが

どんなことだったのかをあらてめて実感した

 

千ヶ滝西区会 総会

 

千ヶ滝西区の自治会の年一回の総会が

千ヶ滝西区公民館で開催された

 

 

常住会員となったのが昨年の秋だったので

総会に出席するのはこれが初めて

 

午後1時半開始

区長が議長をつとめるなか

議案が次々と承認されていく

 

令和5年度西区会事業報告

令和5年度西区会収支決算報告

監査報告

令和6年度西区会事業計画(案)

令和6年度西区会収支予算(案)

役員の移動

 

すべての議事が終了したのは2時半ごろだっただろうか


 

昨年秋に西区会に常住会員として加入してから

いろいろな集まりに参加した

 

ランチ・パーティ

敬老の祝賀会

BBQの会

 

美味しいものをたくさんいただいた

会員の方たちと楽しく話しをさせていただいた

 

そうした活動が

会費徴収や会計監査や会報作成といった

地味な作業の分担によって担われていたことを

今回あらためて知ることができた

 

この地に”住む”ということは

その地の共同体に参加することだ

 

別荘として夏だけ利用の方たちも多いが

私は常住会員として西区会に参加させてもらおう

住むというそういうことなのだろうと思うから