大学では

年度末にあたる3月半ば

卒業式の少し前に

教員の卒業というイベントがある

 

定年退職する教員の

最終講義

が行われることがあるのだ

 

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2024年3月16日午後3時半

慶応義塾大学三田キャンパス

西校舎のXXX教室

 

U教授最終講義が行われた

 

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建物の前の立て看板

慶應義塾大学は同僚のことを

~先生とか~教授とか呼ばない

~君と呼ぶのである

 
 
Uさんは私より8歳年下である
アメリカで同じ大学に滞在したこともあって
研究者としてのスタート時点からお互いの活動を見守りあってきた
 
最終講義
自分の研究者生活を振り返り
これまでの研究業績を紹介する場でもある
 
いつもながらの楽しい語り口の中
90分の講義が終わる
Y子ちゃん、お疲れさまでした
 
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今から5年前の2019年3月

私は25年間勤務した大学を退職した

別の大学での10年を加えると

35年間の大学教員生活だった

 

最終講義はしなかった

 

学部長から「最終講義なさいますか?」

という問合せがあったが

辞退した

 

学科の同僚、学部の同僚たちと

あまりうまくいっていないと

勝手に捉えていたからだ

と今になって思う

 

そのかわり

勤務大学の外の仲間たち

つまり学会の研究者仲間が

六本木の国際文化会館で

退職記念パーティ

をひらいてくれた

2019年5月12日のことだった

 

この話は別投稿で