世田谷から横浜への引越しが近づき
一週間前から荷物整理を始めていた
買取・引取りの手を尽くし荷物を部屋から送り出した
机の引き出しの中のいらないものを廃棄
台所のストーレッジの中の不用品を廃棄
たまりにたまった書類のいらないものを廃棄
ハイキ
ハイキ
ハイキ
そしてハイキ
さらにハイキ
捨てるものを仕分けしていると、
ナチスがガス室へ送る人間を仕分けしているような
残酷な気持ちになる
縁あって私のもとにきたモノだ
ありがとうと言ってお別れする
***
いよいよダンボールの箱詰めを始める
一人ではとうてい無理とわかっていたので
大学に勤めていたとき手伝ってくれていた知人に応援をたのむ
エプロン、カッターナイフ、筆記用具持参でやっていたMさん
箱づめの手際がよい
朝の9時すぎからパッキングを始める
詰める 詰める 詰める
なのに、午前中かかっても半分も終わらない
短いお昼休憩の後、さらにスピードアップ
詰めても詰めても物がでてくる
私ってこんなに物を持っていたっけ?
結構きれいに住んでいたつもり
決してゴミ屋敷ではなかったはず
私の十八年がつまった3LDK106㎡が
ダンボールの山に変身していく
老人ホームに行くときにやる
人生の断捨離を
横浜への転居という形でやっている
私の終活
ほかの人とは違っているようだ
あと2,3時間で
引越し業者がくる