えっ、YMOコンサートに行ったって?

 

うそでしょ~ 

 

坂本龍一さん亡くなってしまってますよね?

 

はい、そうです。

 

すみません、つりタイトルでした。

 

 

昨夜私が行ったYMOコンサート。

チューバ二人とピアノ一人の3人グループです。

 

YMOトリオリサイタル

結成4年のこのトリオのメンバーは

柳生和大(やぎゅう かずひろ)チューバ

宮西 純(みやにし じゅん) チューバ

大川香織(おおかわ かおり) ピアノ

 

 

 

頭文字を組み合わせて YMOトリオ!

 

 

***

 

チューバという楽器を知っていますか?

 

金管楽器の中で一番低い音を出します。

 

オーケストラの中では最後列上手の右端に陣取っています。

 

普通は一人っきりです。

 

ほとんどソロはありません。

 

オーケストラの繁忙期、ベートーベンの第九が続く暮れの時期

第九にはチューバパートがありません。

だからひまです。

(別の仕事で忙しいですが・・・)

 

***

 

柳生さんと知り合ったのは、彼が日本フィルハーモニーに入団したころだった。

 

オーディションに来た何十人もいる志願者から日本フィルは彼をチューバ奏者として迎え入れたのだ。

 

オーケストラ全体を底から支えるのがチューバだということをプロの奏者たちは知っている。安定とテクニックと音楽性。

 

***

 

柳生さんと、少し先輩のチューバ奏者の宮西さん、そして室内楽アンサンブルのプロであるピアニストの大川さん。

 

日本には多分一つしかないであろう貴重なトリオ。

 

プログラムに並んだ作曲家たち

チマローザ、エムラー、フォーレ、カステレーデ、ワイルダー、そしてピアソラ

 

なじみのない名前もある。

 

チューバの曲はもともと少ない、ましてやこの編成のために書かれた曲はない。

 

じゃあどうする?

 

フルートやヴァイオリンその他の楽器のために書かれたものを演奏する。

 

めちゃめちゃ細かい音符がでてくるフルートやヴァイオリンの曲を、あの大きなチューバで演奏するのは至難のわざ。素人の私でも想像できる。

 

 

カステラーデの二楽章みたいに

情緒がこもったチューバの音よかったです。

 

エムラーやピアソラの"鮫”みたいに

超特急のような素早く激しい音の洪水に圧倒されました。