箱根駅伝は1月3日の午後1時すぎ、青山学院の圧倒的優勝で今年の幕を閉じた。

ヤフーニュースなどでは来年の参加校資格についての話が取り上げられている。

 

その箱根駅伝について、まだ語ることがあるのか?

 
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テレビ画面には映らないところで私の同業者が駅伝に参加していたのだ。
 
以前から暮れになると研究者仲間からこんな声がきこえることがあった。
 
あ~あ!! 
これで正月がつぶれる~ 
箱根駅伝予選会とおっちゃったよ~
うちの大学
 
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箱根駅伝に出場する大学に勤める教員たちからの言葉。
 
なにを不謹慎な。
これだから大学教員は働いていないって言われるんだ!!!
 
との批判は承知である。が、12月末まで授業や大学の雑務に追われ、論文を書く時間をやっと確保できるかと思った年末年始。
 
1泊2日で箱根駅伝の応援という”仕事”に駆り出されることあるのだ。
 
選手や監督、運営関係者などのご苦労はよくわかっている。しかし、彼らにとって箱根駅伝は主なる活動だ。この日にむけて努力してきたはずだ。
 
しかし、大学教員は別に仕事がある。授業の他に研究という大切な活動がある。
論文も書きたい、学会発表もしなくては。
 
そんな中、突然飛び込んでくる”箱根”
もちろん出場は嬉しいし、よい成績を出してほしい。
 
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私が親しくしている年下の研究者。
都内私立大学の教授である。
大学運営の役職についた今年、初めての箱根駅伝体験をした。
 
1月2日朝7時 大手町に集合。
 
各大学に割り当てられた応援スポットを選手たちが通過するのを応援。
 
彼女の大学に割り当てられた箇所を走者たちが通過したのは8時10分だった。
 
その後すぐさまバスにのって箱根湯本へ先回り。
 
往路ゴール地点で出迎える。
 
その晩は御殿場に用意されたホテルに宿泊。
 
翌日も朝から応援し、大手町で選手たちを迎える。
 
 
大学の理事とか学生部長とかの役職についていた教員に課される正月の職務。
 
箱根駅伝にこうした形でかかわっている人間もいるというお話しでした。
 
ちなみに私の友人の大学は往路の順位を復路では大幅に上げてゴール。
とは言え、来年も予選会からのスタートである。