12月を目の前にする11月末の日々。
冬がやってきたことを実感するこの時期が好きだ。
千ヶ滝西区公民館で町内会のBBQパーティがあった。
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12時少し前に会場に着く。
屋外に並べられた机が数個。その横では大きなBBQコンロ。
すでにたくさんの人が食事を始めていた。
こんにちは~
きょろきょろ。どこに座らせてもらおうかな?
ミチコさん、こっちこっち
あらき酒店の久美子さんが手招きをしている。
右端のテーブルには、すでに数人がすわっている。
みると年齢層の高い方ばかり。
このコミュニティでは重鎮の方たちのグループのようだ。
私などが加わってよいのか?
ぐずぐずしていると、
久美子さんがさっさと椅子を持ってきて自分の横に割り込ませてくれている。
こんにちは~ ミチコです。
よろしくお願いいたします。
まず飛んできた言葉
ざんね~ん!!
ホタテがおわっちゃったのよ~
次々とBBQコンロで焼かれた野菜、肉が届けられる。
何もしないでたべさせてもらって、少し気が引ける。
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世話役の方たちにご挨拶にいく。
千ヶ滝西区区長のNさんご夫妻。
大きな鉄板で焼きそばの準備をしているKさん。
エプロンをして手伝っている常住会員の方々。
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久美子さんが仲間に入れてくれたテーブルにいらしたのは、
やはり千ヶ滝に住む歴史が長い方たちばかりだった。
生まれてから一度もこの地からでたことがないというM子さん。
小学校は千ヶ滝分校、軽井沢中学、軽井沢高校、地元SEIBU関係のところに就職。
そして今、ご主人を送って80歳の一人暮らし。
他から軽井沢に来て長い年月がたつ。この中では年齢は低めだが、西区町内会では会計を担当して中心的活動をしているHさん。
電動車いすをあやつってどこへでも出かける同じく80歳のY子さん。
紫に染めた御髪が美しい。
そして、今回お隣に座ってお話しができたK子さん。90歳。
9月の敬老の日食事会では最年長として記念品を受け取っているお姿を見ていた。あのときはお話しする機会もなかったが、今回いろいろ会話をさせていただいた。
東京下町の江東区に生まれ、多摩川べりの半農の家にお嫁に行ったK子さん。
その後軽井沢に住むようになる。
ご主人を失くした今、一人で住んでいるけれど
まったく寂しくもなく、不自由もなく楽しいとのこと。
私の母親くらいの年齢の女性が
ここ千ヶ滝で一人で楽しく暮らしている。
そして周りの人たちに愛されている。
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BBQの最後は盛大に焼きそばがふるまわれた。
軽井沢千ヶ滝西区という地域にたまたま住むことになったが、
こんなコミュニティがあることは知らなかった。
ここで暮らすのがますます楽しくなってきた。