「私達ってメッセージのやり取りが他のカップルと比べてとても少なすぎると思う。もう少しやり取りをしたい」
「電話で10倍話すから(メッセージのやり取りは勘弁して)」
これは先日のラブホテルでの私と明さんの会話です。
数日後に明さんから電話がありました。
「外に出たら本当に暑いね。奥さんから『この暑さの中出掛けるの?』と言われたよ」
「あまりにも暑すぎるから外に出るのが億劫に感じて今日は電話は無いかなと思っていた」
先ずは明さんの方から近況報告がありました。
ブログには書けない内容の話がメインでしたが、途中から私達の間で度々話題にのぼる与田さんの話で盛り上がりました。
与田さんは私より少し年下の独身男性です。
明さんと某アプリを通じて昨年知り合い、明さんとも私からも遠く離れた場所に住んでいます。
なので日本で気楽に会うことは中々難しい状況にあります。
私達の共通点は〝旅好き〟であることです。
与田さんは明さんの旅のスタイルをとても羨ましく思っているそうで、明さんのことを大変慕っています。
今年の(私とは3度目となる)海外旅行先で明さんと与田さんは初対面を果たしていました。
私は日程的に与田さんとは会えなかったのですが、明さんは現在も主に彼の良き恋愛アドバイザーとなっているのでした。
彼は某婚活アプリに登録をしていて、これまで何人かの女性と会ったそうですが、いずれの女性とも2回目には漕ぎついていないとのこと。
「どうして?」
と明さんに聞くと、
「彼には女性を楽しませるような会話力が全く無い。無いどころか女性が引くような話を平気でする。女性にモテるにはどうしたら良いのか?恋愛の〝赤本〟は無いのか散々聞かれたよ」
「ある訳無いよね。女性が100人いたら100人とも性格は違うし容姿も違うし、それぞれに好きな男性のタイプも異なるからあくまで個別対応、共通の恋愛マニュアルなんてないよね」
「あと彼ね、面食いなんだよ。顔もスタイルも良くないと駄目とか言っているし」
「それではこの先も結婚相手は見つからないね」
これはブログに書ける一部の内容で、実際には色々な意味で書けないことの方が多いのですが、明さん曰く彼の良さは〝素直なところ〟らしいので、いつの日か私も彼と会って女性目線で話をしてみたいと思っています。
与田さんの恋愛相談話が、倦怠期に入っている私と明さんとの関係に共通の話題をもたらしてくれて、お互いの考えを述べつつ共感し合うことが出来ていて、寄り添いたい私達を上手く取り持ってくれる潤滑油的な役割を果たしているのでした。