結構前の話だけど、映画『あん』を観た!


正直そんなに期待してなかった
(ごめんなさいw)
けど、
かなーり良かった!(♡´▽`♡)星




どら焼きやさんの雇われ店長の男(永瀬正敏)。
ある日一人のおばあさんがやってきて、
ここで働きたいという。


最初は高齢すぎるってことで断った。
でもそのおばあさんが作った
あんこの美味しさにびっくりして···


っていう話。




樹木希林さん演じる徳江さんの
人柄が、言動がとっても素敵で!


あんこを作る徳江さんは
とっても幸せそうで。

「小豆に失礼」とか
「小豆がびっくりするでしょ」とか
「小豆が喜んでる」とか。


まるで我が子をあやすかのように
小豆を扱ってあんこを作っていく様子が、
とにかく慈愛に満ちてた。


愛しそうに鍋を覗く柔らかいまなざし。



穏やかな日々。


でもそんな徳江さんに
偏見の目が向けられて···




〈 ここからはネタバレ注意!〉







これは実は、
ハンセン病への差別と偏見に苦しむ人々を
描いた映画でもある。




西武池袋線沿いには、
今もハンセン病の国立療養所がある。

だから西武線の黄色い電車を
あんなに写してたんだなぁ。


かつては多くの人達がここに隔離されたとか。
一度入ったら死ぬまで出てこれないって、
どんな気持ちだったんだろう?






元ハンセン病患者が語る激動の半生とジブリ作品に込められた宮崎駿の想い - エキサイトニュース
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20120328/Cyzo_201203_post_10252.html

ジブリの宮崎駿さんは
「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」に
ハンセン病患者と思われるキャラを描いたりすることで
この偏見に取り組んでるんだとか。





好きでこの病気になったわけじゃないのに、
とんでもない扱いを受けた人たちを思うと
なんだかとってもやるせなくて悲しくなった。



私は外見からはわからないし隔離されるわけでもないうつ病だけど、
バイト先には口が裂けても言えない。
それはうつ病への風当たりが強いから。

「好きでなったわけじゃない」
この言葉を私自身も何度も思って泣いたから、
私とは比べ物にならないほど大変な思いをしてきた
患者さんたちのことを思うと
なんだかこれが妙に胸に刺さって(´;ω;`)




でも悲しいだけじゃなくて
あったかい気持ちにもなれる映画だから、

樹木希林さんの柔らかさを見て
涙したい人はぜひ見てみて乙女のトキメキ


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