母

母が音をあげた


(朝)
父の朝食作り

デイの支度をさせ
送り出す



(夜)
トイレに行かせ
紙パンツを変えて
寝かせる

夕食は
宅配介護食を
父が自分で温めて
勝手に食べて
お皿もちゃんと洗う

入浴はデイ


それ以外の父の世話は
子ども達で分担して
賄って来たが


さすがに
夜世話に行ける子どもは
一人もおらず…


民間のサービスも含め
家族会議で
検討されたが


母は他人を
家に入れたくないそう


そして母が
父を
グループホームに入れると
決めた


いざとなったら
誰もが考えていた…


私が父を預かるだろうと…


実際私も…


夫からも了承を得ていた…


ところが
私がこの有り様…


父を支えるどころか


自分が
席を譲られる立場


この事態に


誰もが言葉を失った…


再び家族会議


父のグループホームが
決定してしまった



父を支えて一緒に歩いた
毎週火曜日


あの日に戻りたい