福岡管区気象台は27日、熊本県の阿蘇中岳第1火口で再び小規模な噴火が起き、噴煙が一時高さ約1500メートルに達したと発表した。

 相次ぐ噴火について、同気象台はマグマが直接地上に放出されるマグマ噴火と確認。今後も噴火を繰り返すとみられ、火口から半径約1キロの範囲で大きな噴石の飛散への警戒を呼びかけている。

 同気象台によると、同火口でマグマ噴火を確認したのは1993年2月以来、21年ぶり。

 27日には火口から約500メートル南にある避難ごう付近で火山灰が約7センチ堆積。地元の阿蘇市のほか、約50キロ離れた熊本市西部や宮崎県五ヶ瀬町など広範囲で降灰が確認された。熊本空港では羽田や伊丹などを結ぶ少なくとも62の発着便が欠航し、農作物被害も懸念され始めた。

 同気象台は「過去の事例から噴火は1年以上続く可能性がある。ただ、マグマ供給量は少ないとみられ、小規模で収まるだろう」と分析。噴火警戒レベル2(火口周辺規制)の引き上げは検討していないという。