こんにちは。
mizukiです
中学2年生 支援級在籍
軽度知的障害(IQ50〜69)
ケーくんと、
姉のネー子、パパとの静かな日常
を書いています
ケーくんは、
中1の秋から不登校気味。
躁うつ症状に悩まされながらも
成長を見守っています。
つづきです。
療育センターでの方針が決まって
次のスクールカウンセリングの日に
わたしはカウンセラーさんに
報告をしました。
すると
彼女はとても喜んでくれて
「私も皆さんでの話し合いに
同席させてください。」
と言ってくださいました。
カウンセラーさんは
とても安堵したように
「やはり、第三者の目が入るというのは
とても大切なことです。
療育センターから様子を見に
来てくださるということですものね。
良かったですね。」
とおっしゃいました。
あれ、
スクールカウンセラーは
第三者じゃなかったのかな、
と思いましたが、
こんなに喜んでくれるのなら
予定されている
学校、親、療育センター、SCの
4者面談も心強いな、と
わたしも安堵しました。

それから
カウンセラーさんは、
新たな提案もしてくれました。
「うまくいっているところの
やり方を広めていきましょう」
「他の習い事等では
どのような取り組みをされていますか?」
入学時に、
ケータの特性や効果的な対応を
まとめた資料を
学校へ提出していましたが、
この機会に改めて
現状を確認することにしました。
そこで、
各所にお礼を伝えつつ、
「学校ではこういう問題がありますが、
そちらではどのように対応されていますか?」
とヒアリングしてみました。

A所(習い事)
「確かにそういう時もありましたが、
概ね問題なく参加できています。
一度、彼らしからぬ態度で
揉めたことがありましたが、
みんなで話し合って解決しました。
本人も納得していました。
トラブルが起きた時は、
その場の全員で意見を出し合います。
『○○はこういう性格だから、こういう伝え方は嫌がるかも』
『こうしてあげたらどうだろう?』
と、大人顔負けの意見が出ることもあります。
ケータだけでなく、
みんなそれぞれ悩みを抱えているので、
一緒に解決策を探します。
彼は気分の浮き沈みがあると伺っていますが、事前に把握しているので問題ありませんよ。」

B所(放デイ)
「普段の彼とは違って
お友達に言いがかりをつけたり
わざと攻撃してしまうことがありました。
何よりご本人が辛そうだったので、
受診をお勧めしました。
大人なら問題ないのですが、
ここの子どもたちはみんな
それぞれ課題を抱えていて、
どうしても許せなくなってしまう
ことがあります。
お互いに辛くなってしまうので、
職員が必ず付くようにしています。
今は『失敗体験をさせないこと』
を意識しています。
学校では難しいかもしれませんが、
環境を整えて、安心できる場所で
成功体験を積むことがなによりも大切です」
C所(発達支援塾)
「それぞれの良いところを見て
積極的に褒めるようにしています。
問題行動は取り合いませんが、
良い関わりはすぐに評価します。
困った行動があった場合は、
個別面談という形で
場所と人を変えて一対一で話を聞きます
全体の前で注意することはしません。
また、全員に対して同じ対応をすることで、
"悪いことをしたから怒られた"と
本人が感じないようにしています。
ケータくんも、
とてもよくがんばっていらっしゃいますよ」
…
感謝の気持ちでいっぱいです。

半年前まで通っていた
D所(習い事)は、
一度、行き渋りがあリました。
先生にお手紙を書くと
すぐに電話をもらい、
「障害特性と対応のしかたが書いてあり
とても参考になった」
と言って頂きました。
その後ケータはすぐに元気を取り戻し
目標だった期間を通い終えることが
できました。
ケータが大好きだった
別の塾は、
毎回必ず活躍できる場を
全員に与えて下さっており、
本当に生き生きと通っていました。
こうして振り返ると、
どの場所でもケータに真剣に向き合い、
より良い方法を探してくださっていることが
よく分かります。
その支えがあったからこそ、
ケータはのびのびと過ごすことが
できていたのだと
胸が熱くなりました。

こうして環境を改めて振り返って
「ケータが安心して成長できる場のヒント」
はたくさん見えますが、
これを私からそのまま
学校に伝えることはできませんでした。
学校には限界があるのが
とても理解できるのです。
それでも、
一番長く過ごす場所なのに…
というもどかしさが残ります。
カウンセラーさんとは
今回のヒヤリング結果を共有しました。
わたしは
以前から感じていた、
『適切な環境なら、
ケータは安定して過ごせる、
学んでいける』
ということを
改めて確認することが
できました。
では、学校は…?
今日も気長に



