こんにちは。

mizukiですニコニコさくらんぼ



    

中学3年生 支援級在籍

軽度知的障害(IQ50〜69)

ケーくんと、

姉のネー子、パパとの静かな日常

を書いていますスター


ケーくんは、

中1の秋から不登校気味。

躁うつ症状に悩まされながらも

成長を見守っています。






ずっとケーくんを見てきて


基礎学力と学校生活は、

ケータを取りまく今の生活、
そして、将来にとって

きっと、大きな力になる。


そう信じて
これまで育ててきた。



だから、

与えられている
学びの場や集団生活を


放棄するつもりはない。


わたしは

ケーくんに与えられている
権利を

彼の成長のために

しっかりと 役立てたい。


そう思いました。



花



カウンセラーさんは、

これ以上、どうしたらよいかという
私の言葉に、
少し困ったように口を開いた。



(カウンセラー)
「そうですね〜…、
もう少し様子をみるのも
ひとつの手かもしれませんね。
成長と共に変わる可能性もありますし…
この時期の成長は早いですから。


…次回は、
いつにしましょうか。」



時計を見ると、ちょうど
終了時間になっていた。



今月も
大きな変化はないまま
終わる。


 また毎日、
ケータの様子を見て、 
時には休ませて、
励まして、我慢させて、 
一日を乗り越える。 

 その繰り返しを、 このままずっと
続けていくのだろうか?




いや、
おかしいでしょ。



だって、
主役は
ケータのはずでしょう?



私たちは今
あの子のために
あの子が生きていくことを
サポートするために

ここにいるはずだ。



カウンセラーさんは、
「とりあえず様子を見よう」と
言うけれど、
わたしはもう
十分に様子を見てきた。



それに、
カウンセラーさんの言葉には…

どこか既視感があった。

昨年までの自分と
重なるものを感じる。



できるだけ
学校とのバランスを取ろうと
努力する雰囲気。

お世話になっている先生方に
強く出られない自分。
悪者を作りたくない自分。 
角が立たないように言動を選んでいた自分。

みんなが頑張っているんだ、
だから仕方のないこともある。


そんな風に考えて
視点を変える工夫をし
気持ちを逸らし

ことばを濁す。



私はじっと、
カウンセラーさんを見つめた。


これで折れてくれないと、
色々と困ったな…

というような
そんな迷いがみえた気がした。


カウンセラーさんを困らせるつもりはない。

私は、少しだけ
言葉を選びながら口を開いた。


「…確かに、ケータは
打たれ弱いところがあります。
だから、チャレンジするような環境に
少しずつ慣れることも
大切かもしれません。」


すると、カウンセラーさんは
明らかにホッとした表情を浮かべ
明るく言った。


「そう、そうですよ!
そういうのも大切!
少しずつでいいんです。
また、学校に対する不満とかありましたら
聞きますから!
また来てください、ね?」


無事に丸く収まってよかった。

というような安堵が見えた。


昨年までの自分だったら
同じようにホッとしていただろうな。





…でも、
それでいいの?




もし、いまの環境が
ケータを苦しめているのなら

もし、それが
彼の将来にとって良くないのなら




そう、
変えなくちゃダメだ。



誰かに苦労をかけるとしても。





苦労するのは
あの子じゃなくて、




大人でいい。








続きます。





休み休みいこう大あくび


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