That's All / Bobby Darin | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年5月12日(日)
That's All / Bobby Darin(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★☆)
ジャケット(★★☆☆☆)
ジャンル:Big Band, Jazz Vocal


Side 1 
1.Mack The Knife 3:04
2.Beyond The Sea 2:52
3.Through A Long And Sleepless Night 2:36
4.Softly As In A Morning Sunrise 2:29
5.She Needs Me 3:28
6.It Ain't Necessarily So 3:28

Side 2
1.I'll Remember April 2:19
2.That's The Way Love Is 2:59
3.Was There A Call For Me 3:08
4.Some Of These Days 2:38
5.Where Is The One 3:26
6.That's All 2:01

Bobby Darin(vo), Richard Wess(arr, cond)

Recorded 1959
Released by ATCO Records – 33-104(mono) / ワーナー・パイオニア株式会社 – P 6161A(stereo)

昨日の日の入りは18時50分だった。
今朝の日の出は4時56分だ。
どんより曇った朝だ。
今日は雨になるようだ。

ボビイ・ダーリンの59年録音。
オリジナルはアトランティック、 これは77年発行のワーナー・パイオニア盤。
ボビイの顔の大写しのジャケット。
これは品に欠けてますね。

ステレオ盤だけどなかなか重厚な音がしている。
“Mack The Knife”のオケ伴が歌唱の邪魔をしないのがヨロシイ。
ビッグバンドでの歌伴はブラス隊をどう扱うかで決まる。
能のないアレンジャはけたたましい金管でも平気で使うのでウルサくて困る。

リチャード・ウエスの編曲はなかなかツボを得ている。
ボビイ・ダーリンの柔らかく穏やかな歌唱が心地よく滲みてくる。
“Through A Long And Sleepless Night”はウエスの天才的編曲と
ボビイのひそやかな歌声がみごとに釣り合っている。

“Softly As In A Morning Sunrise”は一転して派手なアレンジだ。
ボビイの少し崩した歌い方と良くあっている。
どこかベネットにも似た雰囲気があるが
ボビイの方がクセがなくていい。

これはボビイの23歳の録音だ。
やはり彼のアルバムも若いときの録音がよい。
大写しのジャケットは裏返して聴こう。
ボビイの若い時分の他のアルバムを捜したくなった。