Crashes A Party! / Firehouse Five Plus Two | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年5月9日(木)
Crashes A Party! / Firehouse Five Plus Two(★★★★☆)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャケット★★★★★)
ジャンル:Dixieland


Side 1 
1.Let's Have A Party 3:35
2.At The Firemen's Ball 3:14
3.Button Up Your Overcoat 2:49
4.Mama Inez 3:01
5.You Are My Sunshine 2:48
6.When The Saints Go Marching In 3:33

Side 2
1.Bill Bailey 3:03
2.At The Jazz Band Ball 3:15
3.Heart Of My Heart 3:10
4.Ballin' The Jack 3:17
5.I Want A Girl 3:12
6.Nobody's Sweetheart 3:12

George Probert(ss), Ward Kimball(tb), Danny Alguire(tp), Don kinch(tuba), Frank Thomas(p), Dick Roberts(banjo), Eddie Forest(ds)

Recorded Sept 29, Nov. 4, 1958, Apr. 20, may 11,Nov. 10, 1959 in LA.
Released by Good Time Jazz – M 12038(mono) / キングレコード株式会社 – SLY 2002(stereo) 

昨日の日の入りは18時48分だった。
今朝の日の出は4時58分だ。
薄曇りの朝だ。
今日は昼間も20度に届かないようで小寒い。

消防隊五人組の58年~59年録音。
オリジナルはグッド・タイム、これはキングの国内盤。
持ち重りのする重量盤である。
このイカレたジャケット・デザインは素晴らしい。

ソファに座ったオジサン、シャンペンを女性の足にぶちまけてるんじゃないの。
このアルバムには“消防隊五人組ドタバタ・パーティの巻”なんて邦題が付いている。
“Firehouse Five”というバンド名はいいねえ。
いかにもデキシーらしい雰囲気だ。

なぜかロス録音で、ニューオーリンスとかではないのも可笑しい。
中米からの移民みたいな顔つきなのに、泥臭さがない演奏なのもケッサク。
ロスのコミック・バンドなのかも知れない。
アタシゃおふざけバンドは大好きです。

下手くそな素人バンドが真面目に演奏するのに付き合うのは苦行である。
そのせいか、大学や高校のブラスの発表会ではコントが入るようになった。
コミック・バンドはとても楽しいが
日本のブラバンはそれすら真面目に演ろうとするから笑えません…。

この消防隊楽団は自分たちがおふざけを楽しんでいるから良い。
銅鑼声のコーラスもきちんとハモっていて素人楽団ではない。
昔の米国TVドラマに“三馬鹿大将”てのがあった。
アタシが小学生の頃に放映されていた。

“ウヒッホー、ヘンチクリン、ヘンテコリンのドンピカドン”と言うテーマソングで
アタシは毎週楽しみに観ていた。
ラリー、モー、カーリーの3人がドタバタとスラップスティックの限りを尽くす。
こういうおバカな番組はいいねえ。

米国にはこういう土壌があるから
この消防隊五人組も受けたんだろう。
近頃はこういうオバカ番組がすっかりなくなってしまった。
漫才芸人のコントを観てもおもしろいものがなくナサケナイ限りだ。