Ellington '55 / Duke Ellington | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年5月4日(土)
Ellington '55 / Duke Ellington(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャケット★★☆☆☆)
ジャンル:Bigband Jazz


Side 1 
1.Rockin' In Rhythm
2.Black And Tan Fantasy
3.Stompin' At The Savoy
4.In The Mood

Side 2
1.One O'Clock Jump
2.Honeysuckle Rose
3.Happy Go Lucky Local
4.Flying Home

Harry Carney, Jimmy Hamilton, Paul Gonsalves, Rick Henderson, Russell Procope(reeds), Willie (Cat) Anderson, Clark Terry, Ray Nance(brass), Duke Ellington(arr, p), Wendell Marshall(b), Butch Ballard(ds)

Recorded Dec. 1953 ~ May 1955
Released by Capitol Records – W521(mono)

昨日の日の入りは18時44分だった。
今朝の日の出は5時3分だ。
今朝も五月晴れの青空が拡がって居る。
大気が澄み渡って爽やかで、午後には夏日になるようだ。

デューク・エリントンの53年から55年にかけての録音。
キャピトルのオリジナル盤である。
なんとも鮮やかなピンク色のジャケット。
キャピトルにしてはいい趣味ではないね。

このアルバムはキャピトルの再発盤を持っていたが
今回オリジナル盤を手に入れることが出来た。
再発盤は裏面がなぜか3曲だったが
オリジナル盤は4曲収められている。

ジャケットはお粗末だが、演奏はまことに素晴らしい。
ミラーやベイシイ、グッドマンらの曲をエリントンが見事に編曲している。
“Stompin' At The Savoy”はグッドマンの作った曲だが
エリントンのアレンジは圧倒的なホーン隊がまことに素晴らしい。

こういう編曲を聴くとエリントンは天才だと感心する。
“In The Mood”はサビが下品になりがちな曲だがエリントンだと違うねえ。
田舎くさい盛り上げ方をせずに品のあるところが都会的なのだ。
やはりエリントンはダンディな都会人だとおもう。

裏面の“Honeysuckle Rose”はウォーラーの作品だ。
これまたエリントンの絶妙なアレンジで晴れ晴れとしている。
エリントンのピアノがかちっと決まるのは流石である。
盤面に傷があるのは残念だが、エネルギイにあふれる名盤である。