カートリッジを交換してみた | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和6年2月1日(木)
カートリッジを交換してみた


アタシが愛用しているカートリッジはDL-102とDL-103である。
102はモノーラル・カートリッジですばらしく腰の据わった完璧な出音である。
103はかなり長いこと使用しているのでそろそろ針交換したほうがいいかもしれぬ。
だが、今では103の価格がべらぼうに上がっているのでその勇気が出ない。

オークションで中古カートリッジをいろいろ見ていたらDL-80というのが目に止まった。
もともとはデノンのプレーヤに附属していたカートリッジである。
MCカートリッジだが高出力タイプである。
状態は良さそうなので入札した。

そのDL-80が届いたので手持ちの中華シェルに装着した。
シェルは以前に入手して冬眠させていたものだ。
デノンの純正シェルは今では入手困難なので、
仕方なく中華品を使ってみる。

リード線の金具が硬くてシェルのピンになかなか嵌まらない。
アタシは左目が見えないので立体視が出来ない
たいそう苦労してようやくカートリッジをシェルに装着完了。
プレーヤのトーンアームに取り付けて試聴してみる。

まず、103の音を再確認しておく。
VINYLはウエイン・ニュートンの“The Old Rugged cross”。
1曲目だけ聴いてDL-80に差し替える。
一聴して力感のある音だ。

高域は103より伸び伸びとして爽やかだ。
ということは103の針がへたってきているのかも知れない。
ダイヤ針の摩耗はほとんどないと言われているので
ダンパのゴムが硬化している可能性があるかもしれぬ。

出力電圧は103の約5倍で、他の諸元は103と似ている。
中高域が鮮やかで常用カートリッジとして充分に使えるようだ。
しばらくこの80で聴いて見ることにしよう。
80,102、103の諸元データを載せておく。

DL-80
出力電圧:1.6mV
再生周波数特性:20Hz~45kHz
針圧:1.8±0.3g
針先耐用時間:約500時間
交換針:DSN-80

DL-102
出力電圧/3mV
再生周波数/50Hz~10kHz
インピーダンス/240Ω
適合負荷/1kΩ以上
針先/17ミクロンダイヤ丸針
針圧/3±1g
自重/13g

DL-103
出力電圧/0.3mV
再生周波数/20Hz~45kHz
インピーダンス/40Ω
針先/16.5ミクロン丸針
針圧/2.5±0.3g
コンプライアンス/5×10-6cm/dyne
自重/8.5g