Sometimes I'm happy, Sometimes I'm Blue / Jill C | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。

令和6年1月26日(金)
Sometimes I'm happy, Sometimes I'm Blue / Jill Corey(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Pop Vocal


Side 1
1.Last Night On The Back Porch
2.When My Baby Smiles At Me
3.Ain't We Got Fun
4.I Double Dare You
5.You Got Me
6.Bye Bye Blues

Side 2
1.Sometimes I'm Happy
2.In Love In Vain
3.Nobody's Heart
4.He Was Too Good To Me
5.Gee! I Hate To Go Home Alone
6.Better Luck Next Time

Jill Corey(vo), Glenn Osser(cond)

Recorded 1957
Rleased by Columbia – CL 1095(mono)

昨日の日の入りは17時18分だった。
今朝の日の出は7時である。
今日も曇り空で昼の気温は7度どまりだ。
寒いのはかなわん。

ジル・コーリイの57年録音。
コロムビアのオリジナル盤である。
ジャケ表面が桃色で“Happy”、裏面が青色で“Blue”。
ジルの表情も笑顔と仏頂面とで洒落たデザインだ。

針を下ろすと、カマトト風の発声が朗らかで楽しい歌唱だ。
ジル・コーリイはペンシルバニアの炭鉱夫の家で五人兄弟の末っ子として生まれた。
14歳の頃には地元のクラブで毎晩歌うようになり、
プロ歌手を目指すようになった。

ジルは17歳の時に時分の歌唱をテープに録ってコロムビアに送った。
これを聴いたミッチ・ミラーがジルの自宅に電話を架け、
ジルは二つのオーディションを受けることとなった。
その結果、ジルは17歳でコパカバーナのナイトクラブで最年少の歌手となる。

これはジルが22歳の録音である。
ちょっとフランス・ギャルに似たところのある発声だ。
明るく張りのある発声に子供のような勢いのあるのがとてもよい。
歌伴はグレン・オスカー楽団である。

ジルの溌剌とした歌唱によく似合う歌伴だ。
少女風の歌唱には派手な歌伴はいけない。
グレン・オスカーは派手に鳴らさずに明るく陽気な編曲で
ジルの魅力を引きだしている。

コロムビアのスタジオではフランク・シナトラが目を付けて
ジルの気を引こうとしたが、ジルは乗ってくれなかったらしい。
それはよござんす。
若い子に手を出してはイケマセン。

これはなかなかのめっけものアルバムだ。
ジルはシングル盤を沢山出しているが
LPは少ないようである。
他のアルバムも聴いてみたい。