Sound Effects No.21 / More Death And Horror | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和5年12月27日(水)
Sound Effects No.21 / More Death And Horror(★★★★★)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:Electronic Experimental


Side 1
1.Death Of The Fly(切腹)0:58
2.Vampire Feeding(吸血鬼の晩餐)1:14
3.Death By Harikir(昆虫人間の圧死)0:45
4.Sweeney Todd The Barber(床屋の親父は殺人者)0:49
5.Wind Through Crack In Door(すきま風の恐怖)1:00
6.Wind In The Trees(真夜中の嵐)0:58
7.Synthesised Wind (身の毛もよだつ風の音)0:58
8.Sea Monster(深瀬の怪獣)1:51
9.Sharpening The Knife(ナイフの切れ味)0:33
10.Falling Scream(落とし穴の恐怖)0:14
11.Premature Burial(生き埋め殺人事件)1:34
12.Wild Dogs(暴力犬に気をつけろ)0:55
13.The Iron Maide(釘天井の落果)0:18

Side 2
1.Death In The Swamp(底なし沼の恐怖)1:09
2.The Sewer Rats(鼠の大群)1:36
3.The Poisoned Drink(青酸カリ殺人事件)0:37
4.The Rack(張裂き刑)0:55
5.Midnight Strangler(姿泣き殺人者)1:53
6.Assorted Gun Shots(ガンショット・アラカルト)1:23
7.At The Dentis(歯医者は怖い)1:41
8.Time Bom(時限爆弾)0:47
9.Death By Electrocution(電気椅子)0:38
10.Gouging Eyeballs(えぐり出された眼球)0:10
11.Russian Roulett(ロシアン・ルーレット)0:20
12.Death By Garrotting(絞殺魔)0:15
13.Suicide By Gas(ガス自殺)0:40

Anne Hunt, Paul Hawdon, Mike Harding(prod), Andrew prewett(cover design)

Recorded 1978
Released by BBC Sound Effects – 21(stereo) / テイチクレコード株式会社 – UPS-259-C(stereo)

今日から七十二候は“麋角解(おおしかのつのおつる)”。
松江の実家には鹿の角の刀掛けがあったのをおもいだした。
昨日の日の入りは16時52分だった。
今朝の日の出は7時3分だ。

ホラー映画や劇に使える恐怖系効果音集。
オリジナルはBBC、これはテイチクの同時発売盤。
ドラゴンが股裂きの刑の綱を巻き、ドラキュラが美女を襲い
月夜にはコウモリが飛び交う、とんでもないジャケット。

アタシはホラー映画はコワイから苦手だが
ホラー小説は大好きだ。
部ラム・ストーカーの“吸血鬼ドラキュラ”は
創元推理文庫の初版を持っている。

グリム童話なんかにも中世のおどろおどろしい物語が描かれ、
アタシは大好きだった。
これが日本の怪談となると幽霊が出てくるので好かん。
遠野物語のように地方の昔話を集めたものは好きだね。

日本も外国も“鬼婆”が出てくる。
“鬼爺”がいないのはナゼだろう。
猫は齡を重ねるとしっぽが八つになり、化け猫となるのだが
化け犬は居ない。

雪女は居ても雪男はただの野人である。
魔女はいても魔男は居ない。
やはり女は老いも若きもろくな存在にならないようだ。
映画エクソシストでもクビが回転するのは少女で少年ではない。

BBCはこの効果音集をどういうつもりで造ったのであろう。
アタシは高校時代に演劇部に入っていた。
部室にはドーナツ盤の効果音集とオープンリールのテレコがあって
先輩がクラシックのVINYLや効果音集を駆使してBGMをこしらえていた。

このBBCの効果音集は、何だかとてもコミカルに聞こえるのはどうしてか。
女性の悲鳴も男性の悲鳴もナゼか恐怖感がないのである。
まことに困った効果音集だ。
これは第21巻で、他のアルバムはいったいどんな中身なんだろうか。