キュッキュ節 / 松山恵子 | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和5年12月14日(木)
キュッキュ節 / 松山恵子(★★★★☆)
ノスタルジ度(★★★★★)
ジャンル:流行歌


Side 1
1.お別れ公衆電話
2.恋の三度笠

Side 2
1.アンコ悲しや
2.キュッキュ節

松山恵子(vo)

Recorded 1962
released by 東芝音楽工業株式会社 – JP-1405(mono) /  – TP-4004(mono) 

昨日の日の入りは16時46分だった。
今朝の日の出は6時56分だ。
三ヶ月毎の関西医大の受診日なので普段より早起きした。
今朝は気温が低い。

松山恵子の62年録音。
オリジナルは東芝のEP、これは4曲入りのコンパクト盤である。
捜していたキュッキュ節が裏面に入っている。
“キュッキュ節”もまた、間の手が卑猥だと言われて放送禁止になった。

どうも当時の放送局にはアタマが固いと言うより、
想像力が豊かすぎる頑固ジジイが居たようである。
こういう奴のアタマん中は猥褻なイメージばかり埋まってるんじゃないか。
まったく呆れた奴である。

松山恵子のVINYLは初めて聴く。
明るく張りのある声でなかなかいい感じだ。
へんに声を張ったりせず素直な歌唱が気に入った。
今回、松山の7インチ盤が10枚手に入った。

松山恵子は昭和12年に福岡の戸畑で生まれた。
父の故郷の宇和島で“”土緒時代を過ごし、
中2で出場した“日本コロムビア全国歌謡コンクール”で10位入賞を果たした。
歌手を目指して大阪の音楽学院の研究生となる。

“日本マーキュリーレコード全国歌謡コンクール”で優勝し、
昭和30年にマーキュリーからデビューした。
以後、破竹の勢いでSPやEPを出し、紅白歌合戦にも8回出場している。
だが、アタシは松山の“だから云ったじゃないの”しか記憶に残っていない。

59年にマーキュリーから東芝に移籍し、以来発売したEP盤は128枚にもなる。
松山のシングル盤は素朴で古典的なジャケットが多くてとてもヨロシイ。
若い時分のEPが特に佳い。
集めるのは難しそうだ。

♪キュッキュ節
 作詞 青山陽一、作曲・編曲 袴田宗孝
“キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 好きなお方にお酌をされりゃ
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 いやと云えないこの気持
 せめて今夜は酔わせて頂戴
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 だって別れが辛いもの
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 逢わぬ先なら忘れもしよが
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 何で今さら忘らりょう
 どうせ何時かは散る花だもの
 いとし貴方の胸に散る
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー

 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 小雨降る夜のホームに立って
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 汽車を見送る身は辛い
 泣いちゃいけない我慢をするわ
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 遠く離れて逢えない夜は
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 胸がせつなくなるばかり
 電話しようか、便りを書こか
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー
 だけど逢えなきゃつまんない
 キュッキュキュ-、キュッキュキュー”

いやはや、困った歌詞だね。
何ですか、この“キュッキュキュー”とは。
胸がきゅんとする、てな意味なのか。
しかも田舎町の場末の酒場が舞台の歌詞には参りました。