The Quartet/Milt Jackson | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和2年4月27日(月)
The Quartet/Milt Jackson, John Lewis, Percy Heath, Kenny Clarke(★★★★★)


Side 1 
1.1 Softly as in a Morning Sunrise
2.Love Me Pretty Baby
3.Autumn Breeze
4.Milt Meets Sid
5.Moving nicely
6.D and E

Side 2
1.Heart and Soul
2.True Blues
3.Bluesology
4.Yesterdays
5.Round about Midnight
6.Between the Devil and the Deep Blue Sea

Milt Jackson (vib), John Lewis (p), Ray Brown(b : A3 to A6, B3 to B6), Percy Heath(b : A1, A2, B1, B2)), Kenny Clarke(ds : A1, A2, A4, A5, B1, B2, B4, B6), Al Jones(ds : A3, A6, B3, B5),

Recorded Aug. 24, Sep. 1951, Apr. 1952
Released by Savoy Records ‎– MG 12046 / キング・レコード‎– KIJJ-2031

よく晴れた朝を迎えた。
新聞を取りに出て植木鉢の様子を一通り見て回った。
どれも葉がぴんと張って活着はよさそうだ。
花や野菜を植えるのは愉しいものである。

MJQの51,52年録音。
オリジナルはサヴォイ、キングの“最後のジャズLP”第五集。
このジャケットがおもしろい。
55年発売のサヴォイ盤ではカラー印刷である。

しかも全員がスーツ姿であるのに
このジャケットはモノクロでヒースとクラークはラフな服装だ。
もちろんモノクロのジャケットの方がずっと素晴らしい。
だが、スーツ姿の写真は切り貼りしたのかね。

現代なら画像のデジタル加工は簡単だが
この当時ならハサミで切り貼りするしかない。
ぜひどちらとも欲しいジャケットだ。
演奏はミルト・ジャクスンのヴァイブが実に鮮やかに録られている。

アタックがたいそうなエネルギイでガチンとくるが
もちろん歪みなくしっかりしたカッティングである。
カラー/ジャケではModern Jazz Quartetと書いているが
こちらまThe Quartetだ。

略してMJQと呼ぶのには便利だが
アタシとしてはザ・カルテットのほうが奥ゆかしくていい。
アタシはMJQのアルバムをけっこう持っているけれど
実はあまり好きではない。

ヴァイブという楽器が性に合わぬ。
若い頃はギターが苦手だったが
ジジイになってギターは好きになった。
それでも弾き手は選ぶ。

ヴァイブは未だに好きになれぬ。
ジャクスンよりコスタの方が好きだけれど
コスタのヴァイブよりピアノの方がずっとよい。
ヴァイブのアドリブはどうも線路を行ったり来たりするトロッコみたいだ。

なんだか線路を遠くへ疾走していく感じがしないのだ。
HGゲージの模型のコントローラで前後に弄ぶ感覚と
とてもよく似ているのだ。
もう一つ、アタシゃヴァイブの金属音が苦手なんだよ。