最近イライラして旦那にカリカリあたってばっかりの更年期疑惑のマンアユです。
バリのイブイブに更年期障害の人っているのでしょうか?
身近なバリ人に聞いてみてもいまいちピンとこないようで、いつも怒ってるイブは女性ホルモンとかが原因ではなく性格のせいだ・・と言うんですよね。
同じ人間だから絶対あると思うんですけど、みんな大らかでのんびりしてるからストレスなさそうだしね・・
そんなバリのイブイブたち。
一見大らかに見えますが、ドロドロしております。
ご存じの通り、男女ともにゴシップ大好き。
ちょっとでもネタにされようものなら、その後ずっとそのレッテルを貼って暮らしていくハメになります。
そう。嫌われたら最後。
基本的にみんな暇なので、他人の事に干渉したがるのです。
イブイブのグループが完全に出来上がっている中に新人として入り込むのは、相当勇気がいる事だと思うんですよね。
例えばバンジャールの婦人会。
バリではお嫁に行った先のバンジャール(村の自治会みたいなの)に必ず入らなければなりません。
もちろん私も旦那さんの田舎のバンジャールの婦人会に入ってますよ。
ちゃんとバンジャール会費も払ってますし、結婚式やお葬式などのお手伝いがあれば行ける時は顔を出します(役立たずなのでこれと言って手伝える事はありませんが)
でも村に住んでないのでほとんどの活動に参加できないのですが、その分余分に会費を払うというシステムになっているので問題はありません。
そういう人もたくさんいますから。
なぜ日々忙しい私がこんなにマメに帰省するのかってよく聞かれるのですが・・・。
それは後々の自分の為(悪口を言われたくないという説もありますが)
結婚後初めてバンジャールの婦人会の集いに連れて行かれた時の事。
最初は正直言ってめっちゃ嫌でした。
だって知らないおばちゃんばっかりだし(初めてだから当たり前)、みんな笑顔ゼロで意地悪そうな怖い顔してジロジロ見てくるし・・・。
「コイツ誰やねん。ガイジンが何しに来とんねん。いっちょ前にクバヤなんか着やがって」
ておもむろに顔に書いてありますから。
メメが紹介してくれても
「あ、そう。ふ~ん」
みたいな空気だったし。
完全にアウェーで心が折れそうになって一秒でも早くこの場から立ち去りたい、そんな気持ちでした。
田舎の年配のバリ人はバリ語しか話さない人も多く、インドネシア語はかろうじて通じますが、英語や日本語なんて話せる人はまずいません。
「外国人=言葉が通じない」と思い込んでいる田舎のイブイブは、私をまるで宇宙人でも見るかのようにジロジロ見ているだけで話しかけてくる人は一切いませんでした。
私はメメに言われた通り終始ニコニコしていましたが、私以外誰も笑ってへんし・・・。
ヘラヘラ笑ってる私を眉間にしわを寄せて見ているイブイブ。
この緊迫した状況で完全に浮いてますやん。
まるで頭弱い子です。
そこでメメが「うちの嫁はバリ語はわからんけどインドネシア語はわかるのよ」と言うと・・・・・
その場にいたイブイブが一斉に
「言葉わかるんか?」
と話しかけてきました。
多分ですけどね、イブイブは突然現れた宇宙人の扱いがわからなかっただけなんだと思います。
でもだからと言ってやはりすぐに受け入れてくれる空気にはなりませんでした。
まるでイブイブから職務質問受けてるみたいな・・・。
あるいは面接されてるみたいな・・・。
囲まれて質問攻めでした
こんな怖いおばちゃんたちの中に入ってこれからやっていけるのか、その日はかなり凹みました。
今でこそ笑い話ですが、旦那さんに「バンジャール脱退する」と泣いて訴えました。
でもその翌月、お葬式のお手伝い。2回目のバンジャールのイブイブとの交流です。
めちゃ行くのが嫌で旦那さんに「実家になんか帰りたくない」とダダをこねたのですが、そんなワガママな訴えを受け入れてくれる訳もなく、強制的に帰省。
メメに連れて行かれた私はまだまだめっちゃアウェーで何をしていいかもわからず、隅っこで小さくなってポツンと座ってました。
でもそんな私を見つけて笑顔で眉をヒュイっと上げてくれるイブが数人。
あ、笑ってくれた
そしてちょっと顔なじみになった近所のおばちゃんがバリ語で話しかけてきました。
「いつ帰ってきたの?」
当時バリ語がよく理解できなかった私が固まっていると、少し若いイブが
「ダメよ~!インドネシア語で話さなきゃ!この子はバリ人じゃないんだから!」
と言ってインドネシア語で通訳してくれました。
その若いイブのおかげでその場が和み、他のイブイブが集まってきて私を囲んでみんなで楽しそうに笑っています。
あ、何だかちょっとだけ嫌じゃなくなってきたかも。
そしてまた翌月、親戚の結婚式。3回目のお手伝いです。
私はまだまだイブイブの顔が覚えられなかったのですが(全員同じ髪型で同じ体形、似たようなクバヤ姿)、相手はみんな私の事を知ってます、バンジャールで唯一のガイジンですから。
もちろんメメの後ろにピッタリくっついて行くのですが、メメは忙しいのですぐどこかにいなくなり一人ぼっちで放置。
でもポツンと一人で居ると、
Mai!!Mai!!(こっちおいで!)
と呼んでくれるイブが・・・。
前回のお葬式で私に一番簡単な作業を教えてくれた世話焼きのイブです。
どこの家の人か知りませんが、というか名前すら知りませんが、とにかくバンジャールの面倒見のいいイブです(あ、今は知ってますよ)
そしてそこでも私に仕事を与えてくれたり、みんなに紹介してくれたり。
その後、
警戒心の強いバリ人、新規参入者に対しては半端なく警戒します。
バンジャールに入ったばかりの新人嫁は、バリ人であっても最初は警戒され色々と試されるそうです。
バリの女の子もみんな苦労してアウェー感を乗り越えて村の嫁になって行くんですね。
それが嫌だから同じバンジャール内で彼氏を見つけ結婚するのかもしれません。
生まれ育ったバンジャール内にお嫁に行くとお母さんだってお婆ちゃんだっているんだし、子供の時から可愛がってくれてる近所のおばちゃんばかりだし、何も気を使う事はありませんから。
なるほどね。納得。
旦那さんの田舎に通いはじめて3年。
最近やっと村中の人が笑顔で(眉を上げて)挨拶してくれるようになりました(腹の中は知りません)
当初は警戒して遠巻きにジロジロ見ていただけの近所の子供たちも、今では「ハロー!タントォー(おばちゃん)」と言って寄ってきてくれます。
まだまだバリ語もヒンドゥーの事もよくわからない私は、村のイブイブの中に溶け込むのはムリですが警戒はされなくなってきたようなので、自分にとっては大きな進歩なのです。
冗談言って笑い合う仲のイブイブも増えてきました。
お祭りの度に私の隣に座ってくれてベッタリ腕を組んでくるおばちゃんや、ガベンなどで歩く時はいつも手をつないで一緒に歩いてくれるおばちゃん。
お寺で会うとラジン(マジメ)だねと褒めてくれるおばちゃん。
最初あんなに意地悪そうな怖いおばちゃんばかりと思っていたのに、今ではみんなが優しく見えます(腹の中は知りません)
アウェーな環境や孤独感で、心が折れそうになる事なんて何度も何度もありました。
実家の部屋で閉じこもり何も出来ない自分が悔しくて一人で泣いていた事だってあります。
ノックもせずにいきなり部屋に入ってきたメメに見つかって慰められましたけど
そして優しくされてまた号泣・・みたいな。
色々な葛藤を乗り越えて頑張ってこれたのは、旦那さんやメメをはじめ、優しい家族に守られてきたからだと思います。
そして何よりも私はバリが大好きだから。
そんな今でも正直「できれば帰りたくない」と思う事もありますが、この我慢と忍耐の積み重ねが後々居心地のいい環境に繋がっていくのかな・・・と思いながら日々耐え忍んでおります。
まぁ私の場合、幸いにも家族に意地悪な人はいないので、ただただ原始的な田舎暮らしが嫌なだけなんですけどね
環境から逃げる事は簡単ですが、バリって完全に逃げ切れないような気がするんです。
家族(サンガー)や田舎(バンジャール)との縁は一生切れませんから。
ならば逃げるより立ち向かう方がいいのかなと・・・。
何故今回私がこんな赤裸々?に語ったかと言いますと、時々バリ嫁の読者さんから相談を受けるから。
「実家に帰省するのが憂鬱です。マンアユさんみたいに馴染めません」て。
いえいえ、私も最初は馴染むどころか、嫌で嫌で仕方なかったんですよ。
いっぱい泣きましたしいっぱい旦那に愚痴りました。みんな一緒です。
今でも決して心底馴染んでいる訳ではありません
マジメに
嫌な事も笑いのネタに替えればいいんです( ´艸`)
バリヒンドゥーの家に嫁ぐって想像以上に大変なんです。
日本で普通に暮らしてきた私たちが持ち合わせていない色々なスキルを求められるんです、しかも出来て当たり前という見解で。
みんな悩んでると思うし、努力してると思うし、本当に頑張ってると思うんですよ。
まだまだ人生模索中の初心者バリ嫁の私が何やら偉そうに語ってしまってすみませんm(u_u)m
今週17日(金)より20日(月)までオダランの為田舎に帰省いたします。
お店にはワタクシ不在となりますので、ご理解くださいませ。
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