8月に観たあと、どうしてももう一度観たいと思ったビリーエリオット!

2枚で1枚分のお値段という250回記念チケットを購入して湘南新宿ラインで池袋へ。

栃木から行ける日は限られているということと、

オールダー厚地ははずせないという思いで、

9月28日のソワレを購入。

この作品を一緒に観たいと思った親友のM子を、

なかば無理やり岐阜から池袋まで呼び出したものの

席は別々。

(しかし、後楽園のシチリア屋というレストランで

ランチして、コロナ禍以来の再会を喜び…

これはこれでよかった!)

こんな遠方からわざわざ別々の席でも

観に来る価値があるくらい、

この舞台は良い!本当に良い!

久しぶりにブログを書いて残したいと

思うくらい良かった。

 

ビリーは4人もいて、Wキャストも多いのに、

わざわざほぼ同じキャストで観劇。

それは、1回目にずっと泣き、

ときには嗚咽しそうなほど感動した舞台を

再び観たいと思ったので、

キャストが違って、ちょっとがっかり…

なんてことになりたくなかったから。

しかし、この舞台・演出なら、違うキャストでも

また違った、いやそれ以上の感動があるはずと確信。

もう一度ならず、3回、4回とまた観たい…。

何なら、全員観たい…。

終わった直後にそう思ってしまった。

 

私の感動ポイント

まず、ビリーのダンスに圧倒される点。

2回ともいちばん子どもらしい感じのする

エイトビリーだったけど、

小6の子がバレエからタップから、

アクロバットまで全部こなせることがすごすぎる!

もう踊っているだけで涙!

演技も歌も子どもらしくてビリーにピッタリ。

アングリーダンスは技術もさることながら

改めてダンスは感情表現なんだと理解した。

 

厚地さんとのコラボはもう号泣!

厚地さん素敵すぎ…。この世のものとは思えない…。

 

マイケルとのタップも素晴らしすぎて涙。

自分の道を自分で切り開くすばらしさに

胸が詰まって、もう…。

 

そして、ストーリー。

時代に置いて行かれた炭鉱町が舞台で、

地を這うような暮らしのなかでも

(実際は地中に潜っているのだが…)

仕事に誇りをもって、仕事一筋に生きてきたのに、

社会から不要とされる哀しさ。

自分たちの存在意義を必死で訴えても、

虚しさしか戻ってこない。

そんな人びとの焦りと苛立ちが表現されていて、

ここでも涙。

おばあちゃんが昔を振り返るシーンも涙。

根岸さんは語り、阿知波さんは歌だった。

私は歌の方がより心に沁みたけど、どちらも良い。

 

あと、親としても心を打たれた。

お母さんの一緒にいられない悲しさ、

お父さんの一度は反対しても、

息子を信じて全力で応援する親心。 

子どもに対する大きな愛に涙。

 

そして、大好きな安蘭けいさん!!!

W先生が諦めた夢を

ビリーを通して再び夢見るところが最高。

ビリーが旅立つときに、ビリーの成功を祈り、

送り出すシーンは、母心に涙。

そして、自分の果たせなかった夢や

今の自分に対する哀しみ・閉塞感・苛立ちも

同時に表現していて、俳優として素晴らしかった。

安蘭けいさんのトップスター時代に

宝塚から離れたことが悔やまれてならない。


濱田めぐみさんも大好きだけど、

私のW先生は安蘭けいさん!

(いや…ハマメグさんを観たら、違うだろうけど)

 

トニー兄も、芋洗坂、仲間たちも全員で全力で

私を泣かしにかかってくる!!!

M子と席が離れていたおかげで、

恥ずかしげもなくずっと泣いていた。

こんなに素敵な舞台がほかにあるだろうか?

いや、いろいろあるけど…、

絶対生涯ベスト3には入る舞台にちがいない!

 

1回目は、先行で買っていたので

センターブロックの前から3列目。

娘の膝にガチョウが飛んできた席で観たときは

個人の技術力の高さを観ちゃってたけど、

2回目は、センターブロック下手寄りの最後列の席で、

舞台全体=物語を空間として観ていた気分。

どこに座っても良いと書いていた方がいたけど、

まさにその通り。

ここの劇場では、3階席の手すりにずっと目隠しされたこともあり、油断はならないけど、

どこでもよいから、3回目観たい!

 

ちなみに劇場の周りでうろうろしていたら、

1度目はエイトビリー、

2回目はリョーマビリーを見かけた。


ちょっとこれはリョーマビリーを観に行けってこと?