先週の24日の土曜日は「はじめての坂口尚展」へ行ってきた。

 

 

さいたま市にあるプラザノースの中のノースギャラリーというところ。

たった3日間しかないクリスマスプレゼントのような個展だったが

大変に貴重にして素晴らしい展示の数々だった。

 


坂口氏は虫プロダクションのアニメーターから漫画家へ進み、

その天才的な画力と繊細に紡ぎだしたファンタジー世界に多くのファンが魅了され、

70年代に先駆的存在として活躍した。

 

 

代表作は『あっかんべェ一休』『石の花』など長編もあるが、

珠玉の短編の数々もほんとうに美しく沁みるように心に響く。

(あまりに素晴らしいので、うさ爺は短編の教材としても使わせていただいているw)

 

 

この日はちょうど坂口氏が虫プロのアニメーターだった頃に作監した『フウムーン』の上映と、この映画で声を担当した岡本茉利さんをゲストに迎えてのトークショーもあって堪能させていただいた。

 


そんな坂口氏は、実は1995年に49歳の若さで亡くなっている。

本当に残念としかいいようがないのだけど、

こうして坂口氏の作品をあらためて知ってもらうために開催された個展には、

のべ500人を越えるファンの方が訪れたということで、

(プロのマンガ家の方々もたくさん訪れていた)

これをきっかけに、今回残念にも観られなかった人たちのためにも、

第二回、三回という形になって、開催されることを切に願う個展だった。