副鼻腔炎の治療法は、急性か慢性かによって異なります。
急性副鼻腔炎 の場合、治療法は次のとおりです。
抗生物質:細菌感染が原因であることが多いため、抗生物質を処方されます。通常、1〜2週間服用します。
鼻腔内洗浄:塩水溶液で鼻腔を洗浄することにより、粘液や膿を除去し、鼻の通りを良くすることができます。これは、自宅で行うことができるネブライザーまたは鼻洗浄ポットを使用して行うことができます。
鎮痛剤:鼻の痛みや頭痛を和らげるために、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの市販の鎮痛剤を服用することができます。
加湿器の使用:室内の空気を加湿すると、粘液が緩くなり、鼻の通りが良くなります。
慢性副鼻腔炎 の場合、治療法は次のとおりです。
急性副鼻腔炎の治療:上記と同じです。
鼻用ステロイドスプレー:鼻腔の炎症と腫れを減らすために、鼻用ステロイドスプレーを処方される場合があります。毎日数回使用することがあります。
鼻用抗ヒスタミン薬:アレルギーが原因の場合は、鼻用抗ヒスタミン薬を処方される場合があります。毎日数回使用することがあります。
経口抗ヒスタミン薬:アレルギーが原因の場合は、鼻づまりや鼻水などの症状を和らげるために、経口抗ヒスタミン薬を服用することもできます。
副鼻腔洗浄:鼻腔を洗浄して粘液や膿を除去することにより、鼻の通りを良くすることができます。これは、医療機関で行う処置です。
バルーン拡張術:鼻腔の通路が狭まっている場合は、バルーン拡張術と呼ばれる処置を受けることができます。この処置では、小さなバルーンを鼻腔に挿入して膨らませ、通路を広げます。
手術:他の治療法で改善が見られない場合は、手術が必要になる場合があります。この手術では、副鼻腔を開き、膿や炎症組織を取り除きます。
セルフケア
副鼻腔炎の症状を和らげるために、自宅でできることがいくつかあります。
十分な休息を取る
水分をたくさん補給する
加湿器を使用して室内の空気を加湿する
塩水で鼻を洗浄する
鼻の痛みや頭痛を和らげるために、市販の鎮痛剤を服用する
たばこを吸わない
アレルゲンを避ける
いつ医師に相談すべきか
次のいずれかの症状がある場合は、医師に相談する必要があります。
38℃以上の発熱
ひどい顔の痛みや腫れ
視力障害
意識の混乱
激しい頭痛
息切れ
鼻出血
症状が2週間以上続く
副鼻腔炎は、通常、数週間以内に治療によって治ります。ただし、症状が重症または治らない場合は、合併症のリスクが高くなるため、医師の診察を受けることが重要です。