動脈、毛細血管、静脈、血圧について
動脈、毛細血管、静脈はそれぞれ、血液が体内を巡る際に通る血管の種類です。それぞれの特徴と役割は以下の通りです。
動脈: 心臓から全身へ酸素や栄養素を含む血液を運ぶ血管です。弾力性に富んだ厚い壁を持っており、心臓の拍動による圧力に耐えられるようになっています。
毛細血管: 動脈と静脈をつなぐ、最も細い血管です。壁が非常に薄く、酸素や栄養素などの物質が細胞の間を通りやすくするために重要です。
静脈: 全身から心臓へ老廃物などを含む血液を運ぶ血管です。動脈に比べて壁が薄く、圧力も低くなっています。一部の静脈には、血液の逆流を防ぐための弁がついています。
血圧は、血管壁にかかる圧力のことを指します。具体的には、心臓から拍出された血液が動脈壁を押す力のことを指します。血圧は、収縮期血圧と拡張期血圧の2つの値で表されます。
収縮期血圧: 心臓が収縮し、血液を送り出すときの血圧です。
拡張期血圧: 心臓が拡張し、血液をためているときの血圧です。
血圧は、加齢、性別、体格、生活習慣など様々な要因によって影響を受けます。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞などの生活習慣病のリスクを高めるため、適切な管理が必要です。
各血管にかかる圧力は以下の通りです。
動脈: 血圧が最も高く、特に大動脈では120mmHg程度になります。
毛細血管: 約30mmHg程度と、動脈に比べてかなり低くなります。
静脈: 約10mmHg程度と、血管の中で最も低くなります。
血圧は、動脈、毛細血管、静脈それぞれの役割を支える重要な指標です。血管の健康を維持するためには、適度な運動、バランスのとれた食事、十分な睡眠などを心がけ、血圧を正常な範囲に保つことが大切です。
参考情報
https://www.msdmanuals.cn/professional/hematology-and-oncology/bleeding-due-to-abnormal-blood-vessels/overview-of-vascular-bleeding-disorders
https://www.smartlife.mhlw.go.jp/event/disease/pressure/
https://www.smartlife.mhlw.go.jp/event/disease/pressure/