人体の主要臓器とその役割
人体には、生命を維持するために不可欠な役割を果たす多くの臓器があります。ここでは、その中でも主要な臓器とその役割についていくつか紹介します。
1. 心臓
役割：全身に血液を送り、酸素と栄養素を届ける。
場所：胸の中央部、左右の肺の間
主な機能：心室：血液を全身に送り出すポンプ機能
心房：血液を心室に受け入れる役割
心拍：心臓が収縮と拡張を繰り返すこと
心拍数：1分間に心臓が拍動する回数
2. 肺
役割：呼吸によって取り込んだ空気から酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する。
場所：胸腔内、左右に1つずつ
主な機能：気管：空気の通り道
気管支：気管が枝分かれした部分
肺胞：酸素と二酸化炭素の交換が行われる小さな袋
呼吸：肺に空気を出し入れすること
3. 脳
役割：体全体の動きや感覚、思考、感情などを司る。
場所：頭蓋骨の中
主な機能：大脳：思考、記憶、感情などを司る
小脳：体の平衡や運動協調を司る
脳幹：呼吸や心拍などの生命維持に関わる機能を司る
神経細胞：情報を伝達する細胞
4. 肝臓
役割：老廃物の解毒、栄養素の貯蔵、消化液の分泌など、様々な機能を担う。
場所：右上腹部
主な機能：解毒：体内に蓄積された毒素を分解・除去する
栄養素の貯蔵：糖や脂肪、ビタミンなどを貯蔵する
消化液の分泌：胆汁を分泌し、脂肪の消化を助ける
蛋白質の合成：アルブミンなどの血漿蛋白を合成する
5. 胃
役割：食物を消化し、栄養素を吸収しやすい状態にする。
場所：左上腹部
主な機能：胃酸：食物を分解する酸性の消化液を分泌する
ペプシン：タンパク質を分解する酵素を分泌する
蠕動運動：胃の筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、食物を混ぜる
6. 小腸
役割：胃で消化された食物から栄養素を吸収する。
場所：胃の下部から骨盤腔まで続く長い管
主な機能：絨毛：小腸の内側にある突起で、栄養素の吸収面積を拡大する
腸液：栄養素の吸収を助ける消化液を分泌する
酵素：栄養素を分解するタンパク質
7. 大腸
役割：小腸で吸収されなかった水分や食物残渣を吸収し、便として排出する。
場所：小腸の下部から肛門まで続く長い管
主な機能：水分の吸収：余分な水分を吸収し、便を固形化する
善玉菌：腸内環境を整える役割
便の排出：肛門を通して便を体外に排出する
8. 腎臓
役割：血液中の老廃物や余分な水分をろ過し、尿として排出する。
場所：腰部左右に1つずつ
主な機能：糸球体：血液をろ過する小さな構造
尿細管：尿を濃縮し、老廃物や水分を排出する
膀胱：尿を貯蔵する袋
9. 骨髄
役割：赤血球、白血球、血小板などの血液細胞を生成する。
場所：胸骨、肋骨、骨盤などの骨の中
主な機能：造血幹細胞：血液細胞の元となる細胞
赤血球：酸素を運搬する細胞
白血球：体を守る免疫細胞
血小板：血液凝固に関わる細胞
10. 皮膚
役割：体外からの刺激から体を守る、体温を調節する、感覚情報を伝えるなどの役割を担う。