りぼん 1960年(昭和35年)4月号 幼女むけ総合月刊誌として1955年に創刊された『りぼん』。創刊当初は男性漫画家による作品が多く掲載されていた。なかでも横山光輝・つのだじろう・赤塚不二夫は人気連載作を発表している。この年の9月号から牧美也子「マキの口笛」の連載が開始される。以降、女流漫画家による作品が多く掲載されるようになる。この号には創刊後の『りぼん』を代表する人気連載である横山光輝「おてんば天使」がある。

 

 

りぼん5月号のとくべつごうかな8大ふろく‼︎

①フレンド・バック ②別冊 おてんば天使 ③別冊 白鳥のねがい・やりくりアパート ④お花とバレエのおどるえがき ⑤みんながしってる人気番組コマーシャルソング集 ⑥かわいい小鳥のアップリケ ⑦あなたのしあわせをまねく‼︎しあわせカード ⑧りぼんマスコット袋

 

おてんば天使 横山光輝 4色8頁+別冊

 

牧村エミ子は、四人家族の末娘。お父さんは外国航路の船長だった。ある日、お父さんが新しいお母さんを連れてきた。エミちゃんと姉の千恵子は好印象を持つが、亡くなった母の記憶が鮮明な兄の健太郎は、一人それを受け入れることができない。しかも健太郎がたまたま町でけんかをした、やくざ者の親分と新しい母は、なにやら知り合いのようで、なおさら気に入らない。父は束の間の休暇を終え、新たな航海へと出発していった。牧村家は、新しい母と3人の子どもによる新しい生活が始まったのだ。ところが、その父の船が、大型の貨物船と衝突し、沈没してしまった。生存者の中に父の名前はなく、家族は悲しみの中、葬儀を行った。だが父は亡くなってはいなかった。別の船に助けられたのだが、過去の記憶を失い、その船で船員として働くことになっていた。一方、母を認めることができない健太郎は、探偵を雇って母の過去を調べた。調査の結果、かつて母は、スリであったことが判明した。戦災孤児だった母は、生きるためにスリをしていたが、エミ子たちの父に出会い、スリを止め、しかも大学まで行かせてもらったというのだった。しかしそんな母の話を聞きながらも、健太郎の心は開かれることなく、母は家を出ることになった。お母さんが好きでたまらないエミちゃんは、一人でお母さんに会いに行ったが……連載期間1959年1月号 - 1962年3月号、他に1960増刊号(テンちゃんの巻)1962増刊号(本編のその後を描いた短編作品)あり 横山光輝 Official Web

 

エミちゃん いま とってもしあわせなんだ!ママがいつまでもいっしょにいてくれるといいのになあ・・・。

 

 

 

ルミちゃん教室 つのだじろう 2色9頁

 

つのだじろう・・・1936年、東京に生まれる。55年、『漫画少年』に発表した「新桃太郎」でデビュー。”角田次朗”名義で61年、第2回講談社児童まんが賞を受賞した「ばら色の海」や、「ルミちゃん教室」など少女漫画をはじめ、「ブラック団」などのギャグ漫画も得意とする。63年、鈴木伸一、藤子不二雄らとスタジオ・ゼロの創立に参加。73年から「恐怖新聞」「うしろの百太郎」のヒットを連載し、オカルトブームをよぶ。現代漫画博物館

 

ぼんこちゃん 上田としこ 2色5頁

 

上田としこ・・・1917年、東京に生まれる。戦前は17歳で挿し絵画家・松本かつぢに師事するかたわら、漫画を描く。第二次世界大戦中に旧満州(中国東北部)で、満洲日日新聞社などに勤める。51年、”上田としこ”名義で『少女ブック』に連載した「ボクちゃん」が出世作となる。足かけ12年の長期連載、「お初ちゃん」など明るく元気な女性キャラクターの作品を得意とする。「フイチンさん」「ぼんこちゃん」などで60年、第5回小学館漫画賞、「あこバアチャン」で89年、第18回日本漫画家協会賞、全作品に対して2003年、第32回日本漫画家協会賞を受賞するなど、息の長い活動を続けている。現代漫画博物館 『りぼん』連載作品に「チューリップくん」「ペコ先生」「四人姉妹」がある。

 

まるみちゃん 野呂新平 16頁(2色1+15)

まるみちゃんと雑誌の記者とのお話・・・おかしくておもしろくて何回よんでも笑いがとまらないまんがです‼︎

 

 

テレビまんがおまわりさん敬礼‼︎ 高井研一郎 8頁

テレビではトモ子ちゃんの役を松島トモ子ちゃんがやっています。テレビもぜひ見てくださいね。

 

 

白鳥のねがい 牧かずま 原案 二反長半 13頁

かわいそうな里子!でも里子には美穂子というおともだちがいるじゃないの!げんきだしてよ!

 

 

こんにちはヤッ子ちゃん 真下治 3頁

タイ平さん、サラリーマンになるの巻です。きのきくヤッ子ちゃんのおかげでとんだことになりました。

 

虹のかなたに 益子かつみ 14頁

 

益子かつみ・・・1924年、茨城県に生まれる。小学生のころ、担任の先生に絵画の才能を認められ、北沢楽天門下の画家のもとで絵画を勉強し、さらに東京美術学校で洋画を学んだ。戦中は宇都宮の連隊に入隊。51年、「かなりや姫」でデビューし、「さいころコロ助」「かのこ姫」「快球Xあらわる‼︎」「怪獣ブースカ」などの少年漫画を多数描く。71年没。現代漫画博物館

 

なぎさと富士五十鈴さんのひみつとはなに?さあ4月号をおよみください‼︎

 

はっぴぃちゃん 赤塚不二夫 9頁

ハッピィちゃんは、いま日本中の少女の間で大ひょうばんです。あなたも読まないとそんよ‼︎

 

 

新連載 あのねピョコタン 水谷武子 9頁

あたらしくはじまったけっさくまんがです。あなたもピョコタンとともだちになってね‼︎

 

 

ゆめみる少女 入江しげる 5頁

めぐみ学園には親にすてられた子どもたちが、大ぜいくらしています。ある日の日ようび・・・。

 

 

絵物語 夕やけといっしょ 作・窪田篤人え・岸田はるみ 4色8頁

 

小説 新連載 ちいさなケイとのっぽのケン 文・曽野綾子 え・日向房子 12頁

 

 

 

このブログは日本の漫画文化の礎を築いた、主に昭和三十年代を舞台に活躍した漫画家とその作品が、時の経過に埋もれることなく今の時代に語られる事を願って、昭和三十年代の漫画雑誌と作品を紹介してます。ご意見、ご指摘がありましたら、メッセージまたはコメントでお知らせください。よろしくお願いします。