冒険王1964年(昭和39年)1月号 少年月刊誌6誌がしのぎを削りあっていた時代である。連載作品の大ヒットに恵まれず苦戦を強いられていた『冒険王』が試みた、10人の漫画家による同じテーマの連作企画はいまも語られる名作になった。一番勝負は「矢車剣之介」「天馬天兵」など時代劇のほか「ブルージェット」「スパイキャッチャーJ3」など多くのアクションものを発表して読者の支持を得た堀江卓による作品であった。他に新連載作品が二作。赤塚不二夫「メチャクチャNo.1」と前号で最終回となった『冒険王』を代表する人気野球まんが「じゃじゃ馬くん」に続く、関谷ひさしの連載作品「ジャジャ馬球団」である。本作は「ジャジャ馬くん」の主人公の天馬竜平が自ら育てた選手を率いて、新球団の監督として野球界に帰ってくるという設定で始まる。
日本一6大ふろく 冒険王2月号 ①忍者短剣 ②ポータブル将棋盤 ③別冊 ゼロ戦レッド ④別冊 ジャジャ馬球団 ⑤別冊 ミスター巨人 ⑥別冊 ザンバ
冒険王 お正月大増刊"忍者と戦記特集号"予告
グラビア 今年も、このバットで!長嶋茂雄(巨人)野村克也(南海)
グラビア プロレス3冠王への夢のせて 力道山
ジャジャ馬球団 新連載 関谷ひさし 7頁(4色3+2色4)+別冊
前作「ジャジャ馬くん」1958年(昭和33年)1月号ー1963年(昭和38年)12月号は作者初の大ヒット作品となった。その作品の主人公"ジャジャ馬くん"こと天馬竜平が55歳まで現役選手として活躍したのち引退し新球団の監督として帰ってくる。
ゼロ戦レッド 貝塚ひろし 7頁(4色3+4)+別冊
ザンバ 石川球太 8頁(2色4+4)+別冊
ミスター巨人 伊藤章夫 7頁(4色4+20)+別冊
メチャクチャNo.1 新連載 赤塚不二夫 15頁
少年まんが城 わちさんぺい 16頁
烈火烈風 小沢さとる 23頁
忍法十番勝負 一番勝負 堀江卓 33頁(4色1+32)
夕月村という山村に住む村人は54人の大工たちで、大坂城建設に携わったことから秘密の抜け穴の絵図面を隠し持つことになり、山奥に追放され一命を取り留めたものたちだった。2度目の大坂城攻撃を目前にして一番乗りの功名を狙う諸大名の使者が絵図面を求めて何人も訪れていたが、あるじは54人の命綱である絵図面を決して手放そうとはしなかった。しかし鼠を用いペストを感染させる謀略を得意とする忍者により村はパニックとなり、隠し場所から絵図面を取り出したあるじも致命傷を負わされ絵図面は奪い取られてしまう。村中から掻き集めた一万両の金で忍者を雇って絵図面を取り戻すよう言い残しあるじは息を引き取った。金の匂いを嗅ぎ付けて集まって来た忍者達を全て始末したふくろうと名乗る凄腕の忍者がその任を引き受けることとなったが・・・。
執筆作家 二番勝負 藤子不二雄・三番勝負 松本零士・四番勝負 古城武司・五番勝負 桑田次郎・六番勝負 一峰大二・七番勝負 白土三平・八番勝負 小沢さとる・九番勝負 石森章太郎・十番勝負 横山光輝
冒険科学小説 新連載 なぐりこみ!大宇宙 梶原一騎 え:前村教綱 12頁
隠密剣士のすべて 大瀬康一さんに13の質問 7頁