母の名よべば 連載第1回 細川知栄子『少女クラブ』1960年(昭和35年)1月号 細川知栄子:1936年、大阪府に生まれる。58年、『少女クラブ』に「くらないのばら」を発表しデビュー。『週刊少女フレンド』に連載した「なくなパリっ子」「東京シンデレラ」「あこがれ」とテレビ化された「アテンションプリーズ」で人気を博した。 76年10月号より『プリンセス』に連載を開始した『王家の紋章』は連載途中からペンネームを”細川知栄子あんど芙〜みん”表記に変更し、現在も連載が続く。91年、第36回小学館漫画賞受賞。
第1回は・・・少女わかなは母の手術が行われる病院へ向かうタクシーの運転手から忘れ物だと包みを渡されるが間違いだと返す間も無くタクシーは去ってしまう。病院で包みを開け、それが大金の預金通帳と印鑑であることに驚くわかな・・・そこに不良少年の兄が現れ・・・。
作品は・・・・母が実の母でないと知ったわかなの兄はますます不良に。しかし、パリから兄の本当の母が戻り、母は行方不明の兄を探すために家を出た。バレー学校に通い始めたわかなが発表会をする療養所で母が働いていた。わかなが「母」をめぐって続くすれ違いや誤解、不幸を乗り越えてしあわせに辿り着く物語。
連載期間・・・『少女クラブ』1960年(昭和35年)1月号ー1961年(昭和36年)12月号 (昭和35年5月号・10月号は別冊付録 昭和36年3月号・4月号・6月号・8月号・10月号は本誌と別冊付録)