夕月の山びこ 連載第1回『少女クラブ』1960年(昭和35年)1月号 東浦美津夫:1930年、兵庫県に生まれる。国鉄勤務のかたわら紙芝居を描き、大阪の同人誌「まんがマン」に参加。手塚治虫と交流し、48年、「月光の剣士」で単行本デビュー。『少女クラブ』に「キノコちゃん」「夕月の山びこ」(緑川圭子・作)などを発表。そのほかに「海の狼」などがある。現代漫画博物館
さくらは花の里と呼ばれる村で暮らしている。ある日父母から、実は夕月城城主の娘であり、家来だった高山一族の謀反により城を逃れ、養父母の元で育ったと知らされる。訪ねてきた"天狗太郎"と呼ばれる白菊太郎と人里離れた山奥で暮らす兄の松王丸と共に、今はおおかみ城と呼ばれる夕月城に囚われの身となっている母を救い出すために向かう。
以下、『少女クラブ』1960年(昭和35年)2月号