りぼん 1964年(昭和39年)8月号 二大人気連載漫画、牧美也子の「りぼんのワルツ」(1963年5月号 - 1964年12月号)、わたなべまさこの「王女ミナ子」(1963年12月号 - 1965年3月号)をカラーで掲載。りぼん読切劇場と称して、望月みきやの「ひまわりっ子」掲載。「秘密探偵JA」「ワイルド7」「ケネディ騎士団」など、多くの作品を長期に渡って描いた望月三起也の望月みきや名義での発表作品である。望月三起也の少女まんが作品は極めて少なく、確認できているのは本誌掲載の「ひまわりっ子」と『別冊マーガレット』1964年(昭和39年)秋のおたのしみ号掲載「死をよぶ山」の二作品のみである。

 

前年の5月号から開始した読切別冊ふろく『りぼんカラーシリーズ』は、シリーズ16「お母さん生きていてよかった」芳谷圭児 談 安英子 作品。終戦時に朝鮮に残された少女が18年の時を経て、日本に住む母との再会を果たす感動実話である。

 

ゆめの7大ふろくつき9月特大号の予告

①バラとお城の王女さま宝石箱 ②スターブロマイドつき定期いれ ③すずしいフラワーブローチ ④すてきなカラー絵はがき ⑤別冊りぼんのワルツ ⑥別冊チャコちゃんの日記 ⑦カラーシリーズそれだけが願いなのママ

 

りぼんのワルツ 作:牧美也子 4色4+2色4+4頁+別冊

マミがやがてくる秋のバレー公演のための、はげしいレッスンに毎日うちこんでいるころ・・・・・あけみは西陽のさしこむ狭い仕事場で、マミの初舞台をかざる花をつくっていました。そんなある日のこと・・・洋子さんのママから暑中見舞いのはがきがとどきました。

 

チャコちゃんの日記 作:今村洋子 2色4+4頁+別冊

夢の島ってどんなでしょう?チャコちゃんたちはいさんで出発するのですが・・・

 

王女ミナ子 作:わたなべまさこ 4色4+2色4+19頁

いままでのお話 南国の風かおるアッサム王国は平和の国、世界の楽園でした。このお話の主人公王女ミナ子は、国王ジン大公と日本人の王妃由紀とのあいだにうまれたのですが・・・不幸はある日、とつぜんおこりました。王女ミナ子が大盗賊アババにさらわれてしまったのです・・・なげきかなしむ由紀・・・しかし、月日はたって、アッサム王国の花祭りの日、由紀のまえにあらわれた少女ガーベラは、あまりにミナ子ににていたのです・・・ところが王宮では王冠がぬすまれだいこんらんが・・・⁉︎

 

ちびっこ天使 最終回作:横山光輝 16頁

チルルとマルルは、苦しんでいる人を助けにやってきたかわいい天使です。あなたのそばに、いるかもしれませんよ! チルルのことば わたしは天帝さまのいいつけで、仲よしのマルルといっしょに、星の国からやってきた天使です。まだ子どもなので、天使の翼をもらっていませんが、人によろこばれるいいことをすれば、翼がもらえるというのではりきっています。もういくつかいいことをしたので、そろそろ翼をもらえるのじゃないかとおもうんだけど、だめかしら?

チルルもマルルも、それっきり五十嵐先生たちの前からすがたをけしました。きっと、もっといろいろ勉強したくてちがう所へいったのでしょう。ひょっとしたら、あのニコニコした笑顔であなたの横にあらわれるかもわかりませんね。

 

おかあさん 読切連載 作:藤木輝美 16頁

人気がいっぱいの「愛の漫画」、第3回目をみなさんに、おおくりします。悲しい話、美しい話がいっぱいです!はじめに・・・やさしい母子像のおかあさんの涙から生まれたピックとパックは母のいない子すずめチックをつれて、たくさんの母と子のいる世界へ愛をふりまくためとびたちました・・・

 

ひまわりっ子 りぼん読切劇場 作:望月みきや 21頁

 

まずしいけれど、ひまわりのようにあかるい少女の心は、気のよわい少年の心を太陽のようにてらしたのですが・・・

 

ペコ先生 作:上田とし子 11頁

北海道の小学校につとめる人気者ペコ先生が、しびれるようなみりょくをみせて、今月も大活やくしていますよ‼︎ これまでのおはなし・・・東京うまれのペコ先生が、北海道のカシワ小学校に赴任してきてから、早いものでそろそろ一年。オートバイと朝ねぼうが大すきという、人気ナンバーワンの先生ですが、今アイヌ少年のよしお君のことであたまをナヤましています。というのは、よしお君は夏休みをまてず、はたらきにでなければならないのです。ペコ先生が二度目の夏をむかえたこ年の夏は先生としての自信もでき、生徒にもすっかりとけこんでハッスル。先生はつぎつぎと若さと夢とを学校生活につぎこみました。そんなペコ先生のただ一つのなやみ、それは生徒がせおっている暗い問題をなんとか解決してあげることです。こん月もそのひとつ・・まずしく不幸なアイヌのよしお君の一家の力になろうと決心して、ペコ先生はなんとかこの一家に光をあたえようと考えています・・・

 

ひみつのアッコちゃん 作:赤塚不二夫 18頁

夏休みに、サトウ先生のいなかにいったアッコ、モコ、カン吉!おばけやしきがあるというので、ビックビク‼︎

 

 

 

このブログは日本の漫画文化の礎を築いた、主に昭和三十年代を舞台に活躍した漫画家とその作品が、時の経過に埋もれることなく今の時代に語られる事を願って、昭和三十年代の漫画雑誌と作品を紹介してます。ご意見、ご指摘がありましたら、メッセージまたはコメントをお寄せください。よろしくお願いします。
 
20201031 100ピクセル/インチ 見出+14画像
20210212HTML