海はしってる 谷川一彦 1958年(昭和33年)『なかよし』1月号・2月号別冊ふろく。原爆投下12年後の1957年、『なかよし』に原爆で両親を失う少女を描いた「星はみている」を連載。『冒険王』『少女クラブ』などの各誌に作品を発表した後、上京し、1961年に創設された虫プロダクションに入社して、テレビアニメ『鉄腕アトム』や『W3(ワンダースリー)』などの作画等を担当した。原爆を描いた「星はみている」は、これまで原爆を直接描いた最も古い漫画とされていた白土三平の「消え行く少女」よりも2年早く、1968年5月発表の中沢啓治「黒い雨にうたれて」よりも、11年早く描かれている。「星はみている」の他に、数本の原爆をテーマにした作品があるとされる。このように原爆を描いた漫画家として注目される前から、虫プロダクションに所属したことや手塚治虫の原作漫画を作画したことなどから、アニメファンや漫画コレクターの間では、解明と収集の対象となっていた。Wikipedia抜粋

 

連載第1回『なかよし』1958年(昭和33年)1月号ふろく 

B6版全130ページ(「海はしってる」62ページ・併録「ふぶきによぶ声」作:桑島洋 20ページ・「黒いてぶくろ」作:石井きよみ 47ページ)

ハワイへ向かう船・・・なみ子と父の冨田大介が乗っている。なみ子の父は生まれ故郷のハワイで弟のやっている農園を手伝って暮らすことになっていた。なみ子は船上で岸本博士を父と間違え、娘のルリ子となかよくなる。事件のはじまりは、明日はハワイに着くという日の夜・・・・なみ子の父が船から消えてしまう。

 

 

 

連載第2回『なかよし』1958年(昭和33年)2月号ふろく

B6版全162ページ(「海はしってる」66ページ・併録「おてんばタロちゃん」作:ほあしじつを 16ページ・「黒いカナリヤ」作:桑島洋 80ページ)

船から消えてしまったなみ子の父は、何者かに襲われ、船から海に投げ込まれてしまったのだった。なみ子の父、大介は悪魔団の原子力工場の中で気を取り戻す。水素爆弾を遥かに凌ぐG・Rエネルギーの研究をしている岸本博士と間違えられて悪魔団に捕らえられたなみ子の父の運命は・・・・。

 

 

 

 

 

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