こんにちは.
マニューバ篠山(21歳・学生)です.
今回からタミヤの1/48傑作機シリーズNo.108
「三菱 零式艦上戦闘機二二型/二二型甲」
の完成を目指します.
本キットは2年前ほどに買ったのですが,学業との両立が難しく...
ではなく,別キットに目移りしてしまい,放置していました...
「零戦を揃えるぞ!」の決心のもと,型式上は買い揃ったのですが,
一機もしていません.
そのため,本機が「初めて完成させる零戦」になります!
なぜ【二二型】をつくるのか――――
零式艦上戦闘機(零戦)は太平洋戦争の全期間を通して活躍した単座・単発の戦闘機です.
昭和12(1937)年に「十二試艦上戦闘機」として開発が始まりました.
その2年後に試作1号機が初飛行し,昭和15(1940)年に「零式一号艦上戦闘機一型」(一一型)として正式採用されます.
主に中国大陸での戦闘で活躍しました.
ほぼ全ての一一型は空母運用に必要な着艦フック・クルシー帰投方位測定器を装備していません.
これらを標準装備し,また翼端50センチを折りたたむ機構を備えたのが「零式艦上戦闘機二一型」です.
二一型は昭和17年までに計3,368機生産され,真珠湾攻撃などで活躍しました.
一方,昭和15(1940)年には発動機を換装し性能向上を目指します.
これが「零式艦上戦闘機三二型」です.
二一型と比べて最大速度が向上した一方,胴体の燃料タンクを縮小したことにより航続距離が約1,000km減少していました.
そのため,昭和17(1942)年8月から始まったソロモン航空戦では,ラバウルの飛行場とガダルカナル島を往復することが不可能な点が問題となりました.
この問題を解決するために開発されたのが,今回製作する「零式艦上戦闘機二二型」です.
三二型の左右の翼内に燃料タンクを増設することで,航続距離が大幅に向上しました.
また最大速度は三二型から低下しましたが,二一型を大きく上回ります.
二二型はソロモン航空戦をはじめとする諸戦場で活躍しました.
二二型は見た目が二一型とよく似ているので,影が薄い気がします.
ですが,本キットのパッケージで描かれた第二五一海軍航空隊所属機は,戦争を扱ったテレビ番組でよく見かけます.
なぜこの機体の画像がよく利用されるのか理由は分かりませんが,
おそらく「日の丸を付けた」「飛行機」が「たくさん飛んでいる」という,太平洋戦争初期の「進撃する日本軍」という印象に合致しているからなのでしょう.
(本当の理由を知っている方いれば,教えてください)
日本軍・日本機のパブリックイメージとなった「零戦二二型」を敢えて作ることで,歴史に思いを馳せよう――――.
という高尚(笑)な決心もありますが,単純にカッコ良くて美しい零戦を作りたいと思います.
ぼちぼち作っていこうと思います!!