皆さんは、『HSP』という 存在を知っていますか?

 HSPとは、「highly sensitive person(ハイリーセンシティブパーソン)」の頭文字をとったもので、直訳すると『非常に敏感(繊細)な人』となります。5人に1人がHSPに該当し、最近では、タレントのロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが公認した事でも話題になっています。

 HSPの特徴にはどのようなものがあるかというと、

 ①外部からの刺激に敏感で、人混みや物音、光、食べ物の味や匂い、身につけるもの、気候の変化など五感で感じるものに加え、人が発するエネルギー、場や人の雰囲気、電磁波など目に見えないエネルギーにも反応しやすい。

 ②共感力が高過ぎるため、相手の事を自分の事のように感情移入してしまう。また、自分が自分であるためのバリア(心の境界線)がもろいため、相手の感情や考えに引きずられやすく、自分を見失いやすい。

 ③対人関係において、相手を責める事はせず、相手に合わせる傾向があるため、些細な事でも自分を責め、自分の本音を隠してしまう。ネガティブ思考で自分に自信がない。

以上のようなものがあります。

 そのため、人から反感を買う事も多いHSPですがもちろん長所もあります。

 ①共感力が高く人の痛みがわかり、思いやりや気配りができる

 ②人を助けたい、役に立ちたいという気持ちが強い

 ③細かい所に気づき、人に配慮ができる

 ④感受性や想像力が豊かでクリエイティブ

 ⑤コツコツ努力できる

 ⑥心配性のため、先のリスクを考え、対策するのが得意

と、こんなにあります。

 ちなみに、自分にもこれらの特徴の心当たりがあるため、インターネットの無料診断をやってみたら、ちょうどHSPと非HSPの境界線上にいるらしく、HSPと診断するものもあれば、内向的な非HSPと診断するものもありました。

 世論の中には、現代社会はHSPを含む社会的マイノリティーに対して甘すぎる、という厳しい意見もありますが、それだけ今までは色々な人に対して思いやりや配慮が欠けていたとも言えると思います。社会的マイノリティーに対しての理解が深まり、それらの人に対して細かい配慮ができる社会こそ、真の平和的社会だと私は思います。

 皆さんも興味があれば、HSP診断はインターネットで無料でできるものもあるのでやってみたらいかがでしょうか?