去年の大晦日に年上の友人が電話をくれた、何処かで私の病気のことを聞いたらしい。

私は病気の経過を説明し、今はもうなかなか調子も良いのですよ、と言うと喜んでくれた。その友人Sさんは作曲家で芝居や映画の音楽を作っている、いつぞやはパチンコの音を作ったと嬉しそうに言っていた。

Sさんと会ったのは1978年頃になるからもうずいぶん長い付き合いになる、私が某アングラ劇団で遊んでいた時その劇団の座付作曲家がSさんだった。

Sさんは元々ごく普通の会社員だったのだがある時そのアングラ劇団の芝居を見に行き、こんなに面白いものがあるのか‼︎と感激して会社を辞め写譜の仕事をしながら作曲の勉強をしてその後芝居や映画の音楽を作る仕事を始めたようだ。

実はその劇団で会う前Sさんが音楽をやっている芝居を見ている、下の写真の「天象儀館」の芝居だった「天象儀館」はその後チゴイネルワイゼンなどの映画を制作する荒戸源次郎氏が主宰していた劇団だった、Sさんはそこの立ち上げメンバーだったようだ。

その芝居、舞台の周りは全部水槽で金魚が泳いでた、華やかな舞台だった、綺麗だった。

Sさんは2度奥さんと一緒に博多に遊びに来てくれた、奥さんは人形劇のひとみ座にいてNHKの「ひょっこりひょうたん島」で人形を動かしていたらしい、誰だったか忘れたが割と主要なキャストだった。

Sさんは84歳になられたようだが目が少し不自由になった以外はお元気にされているようだ。

私の体調が良くなったら会いに行こう。