アメリカ在住時代、スナイパー= 銃で殺人する犯人が見つかっていない事で、大騒ぎになっていた時期があった。

警察が数週間にわたりその犯人を追いかけていたが、公共のニュースでは、誰が何の為に無作為に人を銃殺しているかは、全く判明されていなかった。まるで、サスペンスに出てきそうな事件で、常に話題になっていた。


その事件は、私が住んでいたニューヨークからは、アムトラックの電車で4時間かかる場所であった為、私はあまり気にしていなかった。が、ある朝、日本の領事館から、日本人駐在員向けに一斉メールが送信された。「…現在、報道されているように、スナイパーがまだ見つかっておりません。街を歩く際は、ジグザグに歩く、または時には途中で止まるなどして充分お気をつけて行動下さい。」とのメッセージ。


ジグザグに歩く、または、途中で止まって、狙撃するスナイパーを惑わせろってメッセージ?!

一般人の私達に、幼少時代の銃撃戦ごっこみたいな事をやりましょう♫ と。もし、銃で狙われたと分かったら、ジグザグで歩いている余裕はないだろうと?!

なかなか、いつもどおりの堅い文章だけど、その内容に笑いを誘った一件。


昨日の猿🐒🐵の新宿に現れたニュースで、アナウンサーが真剣に報道している映像を見ながら、この一件を思い出してしまった。

アナウンサーは、「猿が柿を食べています。ただ立ちつく警察を、猿は、まるであざ笑うような余裕な態度で眺めています…」と真剣にレポートしていた。


欧米人の同僚が「日本は犯罪が少ない、猫が車に轢かれてもニュースになる」と言っていた。  

確かに、バスで人が刺されるくらいは、ニュースにならなかったな。ニューヨークの夜間バスで、私の知り合いが同じバスに乗っていた為、大騒ぎしてたが…