旅立った名物猫たち
あの名物食堂のクロちゃんが2日 旅立ちました
お店の前を通るたくさんの人に愛されてました
近くの小学校の子供たちの人気者でした
クロちゃんは去年から腎臓が悪くなって、点滴をうける為に通院していました
1月31日の日にクロちゃんの事が気になってお店を覗いてみました
お母さんは、もう無理にご飯を食べさせるのを諦めたと寂しそうに話しました
ヨロヨロと水を飲みにいくクロちゃんを見つめながら
ジョンくんを抱きしめて もう頑張らなくていいよ・・・と
ジョンくんに語りかけた あの時の事を思い出していました
持っていった オトン手作りの粒ちゃんのポストカードを渡して
クロちゃん、頑張ってねってお別れしたのが
最後になりました
そして 銅座のチイ子ちゃんも去年の12月26日を最後に居なくなりました
長い間 たくさんの人に愛された名物猫ちゃんです
おそらく15歳くらいかと思います
ここで露店をしていたオバさんが飼っていた猫です
チイ子ちゃんがとりもつ縁でお知り合いになった80歳のSさん
毎日 2回 チイ子ちゃんの元へご飯を運び続けていました
通りに面したお店で買い物したりして
チイ子ちゃんの為にお店のオバさん達を味方につけていました
28日の朝 Sさんんから27日からチイ子ちゃんの姿が見えないので知らないかと電話がありました
私が最後に会ったのは25日、Sさんは26日
年の瀬の忙しい合間にも探しに行ってみました
もう、2度とチイ子ちゃんには会えませんでした
いつもチイ子ちゃんは銀行の締まったシャッターの前で待っていました
お家に連れて帰って最後を看取ってあげたいけど 家猫たちと上手くやっていけるか迷ってる私に
Sさんは、チイ子ちゃんはここで居るのが幸せかもしれないよと言って
こっそりと 夜にチイ子ちゃんが過ごす場所を教えてくれました
スーパーの外にあるバーガー屋さんの後ろは、思ったよりも寒くないかもと
少しだけ安心していました
もしかしたら 誰かがチイ子ちゃんをお家に連れていってくれたかも・・・
今も 毎日 通る度に無意識にチイ子ちゃんを探してます
そこに居ないチイ子ちゃんに胸の奥がチクッと痛みます
やっぱり お外で暮らす事が幸せだなんて思えない・・・