消え行く町の片隅で
長崎の歓楽街にある柳小路
迷路のような路地に
小さなスナックがひしめき合っていた町も
今はすっかり様変わりしてしまって
あの頃の賑わいは すっかり影をひそめてしまった
朽ち果てた廃墟の横で猫たちが生き抜いている
あの頃 夜のお姉さん達が猫たちに餌をやるのを良く目にしていた
夜のお姉さん達って 猫好きって思い込んでいたのは
あの光景を見たいたからなのだろう
その子孫たちも生き抜いているのか・・・
扉を板で打ちつけらた店、扉のガラスも割れた店
郵便受けに入ったままのチラシは色あせている
ところどころに カラオケ800円の看板が見られる
昼間にカラオケをやって なんとか生き延びているお店の前で
ウロウロしていた猫たち
もしかして ここでご飯が貰えると知っているのかも
この町の荒廃を救うすべは残されていないのだろうか
なんら手を尽くす事もなく
ただ 朽ち果てていくのだろうか