先週の夏休みの最終日の話。








海外に住んでいる友人A子が5年ぶりに一時帰国しました。

俺ともう1人の友人B子の3人で再会したんです。





 



3人は高校時代に仲良くなり、それぞれの両親も顔見知りの仲。








B子の父親はイラストレーターで、何度か個展にも行きました。とてもカッコよくて優しくて素敵な人だったんです。

母親もチャーミングでいつも笑顔で面白いもの好きの方。









そんな感じで学生時代から家族ぐるみでの付き合いだったんです。








思い返せば、笑ったり、泣いたり、時に喧嘩したり。

青春時代そのものでした。










しかし、時は流れ、そんな青の時代は過ぎていき、A子は海外に旅立ち、B子は結婚・出産。


俺はゲイワールド(?)と仕事に夢中な日々。


みんなそれぞれの道を歩んで行ったんです。










それでも、定期的にLINEグループで連絡をとってました。








そして先日の久々の再会。

3人とも昔と全然変わらないね、なんて話していました。

ランチした後にB子が「近いし、今からうちの実家にこない?」って言ってくれました。








久しぶりにB子の両親に会うのが楽しみでした。








そして、B子の家に到着。

リビングに通されました。








先に入ったA子が「え?嘘でしょ?」って言ったんです。








何があったのかと思い、俺もリビングへ。








するとそこには、B子の両親の遺影があったんです。








B子は「2人に心配かけたくないから言えなかったんだけど、一昨年には母親が、去年父親が追いかけるように亡くなり、あと、姉も突然今年他界してね、、」と。







3年の間に実家の家族全員を亡くされていたんです。



 




呆然として言葉を失いました。








あんな優しい人達が旅立たれてもうこの世にいないこと、

そのことをB子が1人で受け止めてきたこと、

色んな思いが押し寄せ、A子とともにしばらく涙が止まらなくなりました。







そんな中、

B子は「そんな、泣かないで」と、逆に我々を慰めてくれたんです。








ご両親がある程度の年齢の時に産まれたB子は、昔はどちらかというと甘やかされて育ってきた印象でした。







でも、いま目の前にいる彼女は、沢山の辛い思いを乗り越え、自分で見つけた伴侶と子供2人とともに地に足をつけて生きている、精神的に成長した1人の立派な大人になっていました。








人生には限りがあって、

どんな優しい人にも、

どんな悪人にも、

平等に死は訪れるということ。







当たり前に分かっていたことなんだけど、

こうやって書き示すと、再び涙が溢れてきます。







ただ一つ、

あんな素敵な人達がこの世にいてくれたこと、

そして関わることができたこと、

本当にありがとうと、思います。







そして、今でもずっとご家族は近くでB子を温かく見守っている。

そう確信しています。






そんなことのあった夏休みの最終日でした。