番をする犬・しない犬~番をしない犬でも、役に立つ! | 犬と暮らせば~大家・ふくや招き猫が 頑固な柴犬&おおらかな大型犬と 心穏やかに暮らす方法

犬と暮らせば~大家・ふくや招き猫が 頑固な柴犬&おおらかな大型犬と 心穏やかに暮らす方法

ワンコは見た目より中身(犬種ごとの特徴)にご注目。悲鳴のような吠え方に、悪食・多飲・多尿の柴犬。ケンカにしか見えないプロレスごっこが大好きで、お薬大嫌いなボーダーコリー。縁あって、家へ来たからには、最後まで力を合わせて、生きて行こうね!
 

 

         土鈴(どれい)の戌(いぬ=犬)

         魔除け(まよけ)のお守りになるのだそうです。

         人を魔物から守ってくれる(番をしてくれる)ワケですね!

 

 

 

 

私が子供のころ、

近所の犬には番犬が多かった。

 

伯母の家にも一匹、真っ黒い、

ものすごく吠える犬がいた。

 

学校帰りに近くを通ると、

ものすごい勢いで吠えるのだ。

 

ただ黒くて吠えるというだけで、

なんだか怖くて、できるだけ

その辺りを通らないようにしていた。

 

 

もう一人の叔母も犬を飼っていた。

 

はじめは、ゴールデンレトリバー、

その次は、三河(みかわ)地方の

地犬だという三河犬を飼っていた。

 

ゴールデンの方は、エル、

三河犬の方は、メリー。

今でも覚えている。

 

他の番犬とは、吠え方が全然違っていた。

なんだか、声がうれしそうに、

遊ぼう!と呼んでいるように聞こえたのだ。

 

そもそも、そんなに吠えない。

 

2頭とも、よその犬よりずっと大きかったが、

少しも怖いと思わなかった。

 

あの子たちは、

もともと番犬ではなかったんだな

と今では分かる。

 

私の子供の頃も、

そういう犬は、少しはいた。

 

大きなモダンな家のコリーとか、

小さな会社の女社長さんが飼っていたペキニーズとか…

 

 

 

でも、私の子ども時代で、

一番に思い出すのは、

近くを通るたびに吠えまくった

伯母の家の真っ黒い犬である。

 

子犬を見れば、かわいいと思う。

 

それでも、私の頭の中では、

犬はやはり番犬で、

吠えるし、咬むし、

(咬まれたことはなかったが)

近づきたくない生き物だった。

 

 

 

それが、いつの間にか、

時代も犬も自分も変わった。

 

世の中には番をしない犬が増え、

私は、心やさしい吠えない犬と

出会うことができた。

 

おまけに、今では、

番犬だという柴犬と暮らしている。

いろいろあるけど、それでも楽しい。

 

ずっと同じような所に住んでいるのに、

前よりずっと広い世界を見ている気がする。

 

ここまで私を連れてきてくれた犬たちに、

そして犬に出会うチャンスをくれた私の家族に、

心からお礼を言いたい手紙