昭和23年に建てられた木造モルタル外壁の店舗を解体中です。
ガラス入りの建具や窓ガラスがはずされ、
その時はがれた漆喰(しっくい)が落ちています。
戦後間もなく、若い人が大勢亡くなった後で、
人手不足の時に建てられたお店です。
年寄りの大工しか頼めず、出来上がったのは、
江戸時代と同じ造りの階段がある建物だったそうです。
時代劇に出てくる階段みたいでしょう?
古いお城の階段を上がったことがありますか?
実際に上るとあんな感じです。
一段一段が高く、傾斜が急で
手すりがありません。
幅も狭くて60cmほど。
厚みのある一枚板で作られていて
オンボロ店舗の中で、なぜか
ここだけすごく頑丈で、しっかりしています。
おかげで急傾斜にもかかわらず、
なんだか安心して昇り降りできました。
この階段も、もう見納めです。
あらためて、今までご苦労様でした。