我が家にはもうひとり、
世話をしなければならない年寄りがいます。
正確に言うと、もう「1頭」。
推定年齢17歳の白柴です。
保護犬なので、本当の年齢は分かりません。
うちで飼うようになって、今年で7年目。
毎日元気に過ごしていました。。。
それが去年のゴールデンウイークに、
突然、まったく動けなくなったのです。
内耳の炎症だそうです。
幸い5日間の点滴で持ち直し、立ち上がって
自分で食事できるようになりました。
日々食べる量も増え、
次第に元気になって行きましたが、
もう、前のようには歩けません。
よろよろと、ふらつきながら歩きます。
長い距離も歩けなくなりました。
餌も、それまで食べていたドライフードは
そのままでは、むせてしまってダメです。
お湯をかけて柔らかくして、あげています。
ある日、いっしょにお散歩をしていると
すれ違った老夫婦から、
「ワンちゃんも要介護かぁ
」と声をかけられました。
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
気がつけば、
老犬介護の日々が始まっていました。
思い起こせば、義母の時もそうでした。
元気だった義母が、ある日突然、
圧迫骨折で動けなくなり、その時をさかいに、
寝たり起きたりの生活になりました。
話すことも、「痛い、早く死にたい」ばかり。
始めは、骨折が治れば
また元の生活に戻るものと思っていたのに、
いつの間にか、長い長い介護の日々が
始まっていたのです。
今思い返せば
あの時が介護生活の入り口だったと
分かります。
でも、その時は、どちらも
病気だから、骨折だから看護がいると
思っていました。
少しずつ老いていくのだから、
介護も徐々に必要になるような気がしていました。
我が家の場合、実際は違っていて、
介護は突然始まりました。
だから、自分の子供には、
「介護は突然始まるからね。」と言っています。
人によっては、
それまでの緩やかな老いとは別の
ガクッと老け込む時があるのです。
そして、私は親がそうなってから
介護食とか、あれこれ勉強を始め、
まあ、なんとかやってきたよねと思っている・・・
納得していないのは、親の方。
自分の親たちを見ていると
介護する子どもの側より、介護される親(自分)が
まず知識を持ち、心の準備をすべきだと思います。